第195話【焼石 ユッケ】

既に時刻は早朝から朝に変わり。

二度目の食事を終えた後、 司会も交代した

BIG3でも最強と言われる焼石 ユッケである。

BIG3最強と言う事は芸能界最強とも言い換える事が出来る。

芸能界最強? その理由は二つある。

体質的に寝なくても平気、 極端なショートスリーパーである。

第二に圧倒的ハングリー精神、 と言うか心配性。

自分以外の芸人が受けてるのが不安でしょうがないのである。

自分の立ち位置が脅かされるのではないかと

無論杞憂である、 しかしその彼の前に出る精神が

彼を最強の芸人として立たせるのだ。

因みにバツイチであり、 バツイチの語源にもなっているのだ。

好きな食べ物は石焼ビビンバ。


その彼が遂にひるまではなそう!! の現場に出て来る。

ここから終わりまでノンストップで突き進むのだ。


「さぁ!! ここから最後まで突っ切りますが皆さん大丈夫ですか!?」

「おー!!」

「おー・・・」

「行きますよー!!」


ゲストのテンションもやや下がり気味だが焼石にとっては大事な事では無い。

彼のテンションの高さで周囲を引っ張るのは何時もやっている事である。


「人首相と獅子堂さんは未だに回線が直っていない様ですが・・・おおっと

如何やら復旧したようです、 首相!! 獅子堂さーん!?」

『はい、 獅子堂です』

『やれやれ、 電話料金が足りなかったですかな?

消費税を増税しましょうかね?』


人の政治的なブラックジョークに会場が湧く。


「相変わらずユーモア溢れるトークですなぁ!!

本当に消費税上げたら国会に殴り込みに行きますよぉ!!」

『焼石さんには劣りますよ、 そして殴りこまれたら止められますよ』

「口がお上手だ、 ではここで獅子堂さんからVTRが有る様ですね」

『はい、 私達C2号部隊の普段の生活から

如何にシステムC2が必要かを表現してみました』

「うーん、 ちょっと意味が分からんですね、 どういう事ですか?」

『単純な事ですが我々は軍人です、 軍人としてこれ程大変な事をしていて

これ程の事をしている我々を失うのは人的リソースの観点から

あまりにもコストが高いと言う事をですね、 理解して頂く為に』

「はい、 それではVTRをどーぞー」

『えぇ? まだ話が途中・・・』


獅子堂の話が長くなりそうなのでぶった切ってVTRに強行突入する焼石 ユッケ。

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