第111話【狩り】

基地の前に屯するプロ市民達。


「おい、 なんだあのダンプ?」

「止めろ止めろ!!」


基地に入ろうとするダンプカーの前に立ち塞がるプロ市民達。

しかしダンプカーはスピードを落とさない寧ろ加速していっている。


「止まれって言ってんのが分かんねぇのか!?」

「・・・・・おいおい」

「おいヤバッ」


ダンプカーは獲物に突っ込む獣の如くプロ市民達に突っ込んだ。

そして門を破壊した。

守衛が大慌てで連絡を取ろうとする。


「緊急!! ダンプカーが門に」

『GUYAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』

「え? わ”」


ダンプカーの中から大勢の怪人達が現れるネコ科の動物の怪人である。

守衛も怪人にやられてしまった。

プロ市民達も怪人の群れに押し潰される。


「ま、 待て!! 俺達は怪人を倒そうとする部隊に反対している味方だ!!」

「連中は何をやっているんだ!! 早く助けろ!!」

「待ってくれ、 俺には子供が・・・」


プロ市民が様々な言葉で命乞いをするが聞き入れられずに怪人達に引き裂かれていった。




一方その頃、 滝と兄坂は



怪人達から逃げ回りながら銃を撃ち続けていた。


「何で怪人が群れでしかもダンプカーに乗って来てるの!?」

「知るか!! 中へ連絡しよう番号は!?」

「×××-▼▽〇◇(電話番号)!!」

「分かった!!」


滝は素早く携帯電話を取り出して連絡し兄坂に渡す。


『はい、 もしもし、 こちら・・・』

「こちら兄坂!! 現在東門で怪人の群れと交戦中!! 支給応援求む!!」

『え?』

「早く!!」

『GUAAAAAAAAAAA!!!』


怪人が兄坂に襲い掛かり携帯を落としてしまう。


――――――――――――


基地内では電話口の連絡手が混乱していた。


『こちら西門!! 怪人が・・・!!』

『北門です!! ダンプカーから怪人の群れが!!』

「一体どうなってやがる!!」


財部が叫ぶ。


「四か所から怪人が来たデスか・・・怪人が組織的に行動出来たとは驚きデス」

「ダンプカーを運転出来たと言う事の方が恐ろしいよ、 如何する!?」

「四方から怪人の群れが襲来・・・最早これは一方的な狩りと同意デス

この基地の兵力だけじゃジリ貧デス、 ここは脱出を図るべきだと思いますデス」

「だが如何やって脱出する!? 車両は整備中で動かせないぞ!?」

「まさか・・・ここまで計算してる・・・?」

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