第38話【二体の怪人】

夜の人峰邸の庭園で怪人の後を追う滝。

怪人は貝の様な怪人だが動きはそれなりに早い。

しかし対怪人用ライフルの射程からは逃れられない、滝は対怪人用ライフルで怪人を狙い撃つ!!

ドオオオオオオオオオオオン!!と大砲の様な轟音が周囲に響き

怪人の右腕が吹っ飛んだ!!


『GUYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』


怪人の絶叫が周囲に響き渡る、対怪人用のライフルは反動が凄いが

相手に与えたダメージの方が甚大で怪人は息も絶え絶えで逃げる有様だった。


「逃がすか!!」

『GUGYAAAAAAAA!!』


怪人は残った手に付けていた巻貝を此方に向けた、そうすると巻貝がドリルの様に回転し

ミサイルの様に滝に向かって来たのだった!!


「くっ!!」


滝は咄嗟に後ろに倒れながらライフルを撃つ、狙いは外れたが攻撃も躱せた。

しかし怪人はこの隙に尚も逃げる。


「逃がすか!!」


滝は追いかける、怪人は逃げる

怪人が人峰の敷地外から出た所で道路から赤い眼が光る。


『GUGYA!?』

「何だ!?」


そこに現れたのは甲殻に身を包んだ怪人の姿だった、見た目は三葉虫の様な怪人だろうか?


「新手か!?」

『GUGYA?GUGYGYGAYGYA』


追いかけていた怪人が現れた怪人に向かって何かを言った。

意志疎通が図れるのだろうか?

すると新しく現れた怪人が手を振った、そして剣が現れた。


「厄介そうだな!!」


滝は新しく現れた方の怪人に向かってライフル銃を撃った!!

新しく現れた怪人はライフルの銃弾を的確に躱したり盾を出してライフル弾の直撃を避けた

そして逃げていた貝の怪人の元に近付き・・・


ぐさり


『GYA?GYAGYAGYAGYA!!!?GYA!?』

『KAIKAIJINE』


貝の怪人の腹に剣を刺し込んでそのまま頭にスライドし縦に真っ二つにした!!

そして爆散する貝の怪人!!滝も爆風に吹き飛ばされる!!


「ぐはっ!!糞っ!!」


ライフルを構える滝、しかし怪人は何処にも居なくなってしまった。


「くそっ!!何処へ行った!?」


周囲を見渡す滝、だが何処からも怪人が襲って来る気配は無かった。


「一体何が起こっているって言うんだ・・・くそっ!!」


悪態を吐く滝であった。

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