レストラン
【夢を見ました】
山の中のレストランに、女友達のグループでわやわやと遊びに行くことになった。
車の中では、おしゃべりの声がだんだん大きくなって大騒ぎになったころ、到着した。
駐車場は地下だ。
車を降りてみると3階のレストランに行くには、木でできた立体パズルのような箱階段を自分でつなぎながら上がっていく方法が示されていた。
難しそうなので外に出てみると、大雨が降っている。3階へ上がる階段などは見つけられなかったので、地下駐車場に戻ってもう一度ルートを探すことにした。
雨どいの割れ目から細い光が差し込んでいて、苔が水で滴っている。その奥に狭い木の階段を見つけた。階段は濡れて滑りやすく、危ない感じ。
もう誰もしゃべったりせず、黙々と上がって行った。
なんとか3階に出た。
レストランには他に客がいないようで、暖房も効きが悪く、湿って寒かった。
カウンターの中に知っている女性が一人で料理していた。
メニューは一つだけだという。大きな器にごてごてと、いろんな具が詰め込んである煮込みうどん、2千円。
「メニューがひとつなのに高いし、これってどうなん?」と文句を言うと、「ちゃんと続きがあるんよ」と、いろいろ小鉢で出してくれた。
でも、どうみても昨日の余り物。しかも家から持ってきてるような料理。
あきれて何も言えなかったが仕方がない。納得できない食事だった。
家に帰った。
家は、1階が飲食店になっているビルの3階にある。
出口のない狭いキッチンで、夫と食事を作っている。
つぶして間もないまるごとの鶏が手に入ったのだ。まだ体温を感じる。雌雄2羽あるので、部位ごとに分けて料理することにした。ガラもできるからスープもとれる。
「何か状況を突破するような、すごい事がおこったらいいな」とか話していた。
ガラス窓なのに外が見えない。安物の模様ガラスが取り付けられているから。
そうしていると下から煙が上がってきた。火事だろうか?変な臭いがする。
このキッチンは出口がないのでどこにも逃げられない。
煙が充満してきた。
短編集・夢 松々 松子 @MatsumatsuMatsuko
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