第67話帰ると…勉強

チャイムが鳴ると、怖がりながらもバイクに乗っていた。


エンストもしなくて、楽しそうにコースを走っていた。


坂道発進を遠くから見ていたが、前輪ブレーキを掛けて登ろうと、頑張っていたが、直ぐに先生に指摘され、後輪ブレーキで登ろうとするが、他の人と一緒でエンストしていた。


凜はのみこみが早いのか、吹かす事もなく、直ぐに登っていた。


晴斗はずっと走行を見ていたが、ヘルメットの中では絶対に笑ってると、姿を見て分かった。


終わりのチャイムが鳴り、ヘルメットを取って戻って来ると楽しいのか、満面の笑みを向けていた。

「…どうだった。」

「良かったよ、楽しいか。」

「凄く楽しいよ。」

「次は授業に行って、話を聞くだけ行って来て。」

「…晴くん、暇でしょ。」

「凄く暇だけどね、凜が笑ってくれるだけで嬉しいからね。」

「…ありがと、行ってくるね。」


許可を貰って、ロビーで待っていた、凜は戻って来ると20代の女性と仲良く話をしながら、晴斗の方を見て話をしていた。


凜は恥ずかしそうに傍まで寄って来た。

「…おまたせ。」

「恥ずかしそうに、何か言われたか。」

「…大丈夫だよ」

「どうせ、彼氏と来たんだ‥とか言われたんだよね。」

「…そうだよ。」

「顔に出るから分かるよ。」


お昼頃になると、自動車学校を後にした…次に向かったのは、ヘルメットに付けるインカムを買いに来て、終わると、家に帰ってご飯を作って食べていた。

「晴くんは勉強大丈夫なの。」

「大丈夫。」

「…一緒に勉強しようね、補習にならないでね。」

「分かったよ。」


凜は二時間程の運転で疲れて外に出たがらなかった。14時になると休憩を挟み、テスト勉強をしていた。


夕方になると、凜は晩御飯を作り、晴斗は洗濯物を取り込むとお風呂の準備をして、ソファーで横になっていた。

「…眠たいの。」

「目が疲れた。」


遅れて晩御飯になると、テーブルにオムライスが置かれ、二人は食べていた。

「…明日雨だよ、お昼までのんびりしようね。」

「また、勉強すんの。」

「当たり前でしょ。」

「一緒に居れるなら、まぁいいか。」


凜の後に、晴斗もお風呂に向かい…入浴後、寝室で一人横になっていた。

「…晴くん一声掛けてよ。」

「ごめんね。」


凜が寝転ぶと抱き締め、一緒にテレビを見ていた。


一時間もしないうちに、凜は寝息を立てていた、寝顔を除き混むと、頬にキスをして電気を消し、眠たくなるまで抱き締めていた。



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