真の言葉を叫べッ! 俺たちは何のために小説を書いているんだ!!

作者 海川紫樹

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★★★ Excellent!!!

私は彼らが好きです。
無様でも滑稽でも、自分の物語を書こうとする彼らが、何よりも大好きです。

小説とは、面白いものです。
人気の出なかった物語が、ある日突然たくさんの人気を得たり、
たくさんの読者を持った物語が、ある日突然潮が引くように読者を失ったり、
誰にも読まれなかった物語が、誰かの人生のバイブルになっていたり。
小説に限らず、創作物とは皆そういうもので、
その一筋縄では行かない世界が、とても残酷で、しかし痛快で、なんだかクセになるものです。

プロであれ、アマチュアであれ、
どこかの馬の骨かわからない素人であれ、
生み出された物語は、どれも価値のあるものだと、一個人として思います。
そもそも、価値のない物語、と定義付けること自体がお門違いではないか……?
作品のジャンルがどうであれ、そのどれもが胸を張れる物語であり、キャラクターであると考えます。
……甘い綺麗事でしょうか。
まぁたまには、それも良いではないですか。
少なくともその作者にとっては──そしてもしかしたら、どこかの誰かにとっては──意義ある存在に違いありません。
物語、ひいてはそこに出てくる登場人物は、作者の〝子〟なわけで、
自分の腹から産まれた我が子は、産もうとしなければ産まれなかったもの。わざわざ大変な思いをして産んだ存在です。
そんな我が子を愛してはいけない理由など、いったいどこにありましょうか。
どれほど人気を得なくとも、罵倒されようとも、踏まれて蹴られて嗤われようとも、
親が子を愛してはいけない理由など、どこにもありません。

……なんて、右も左も分からぬド素人が不遜な熱を滾らせてしまうほど、
とても熱い作品だと感じた次第です。

ところで、劇中の名も出てこない〝作者〟……青年や少女、少年、そして道化は、いったいどのような人たちなのでしょうか。
私は彼らに会ってみたい。彼らにいろんなことを尋ね… 続きを読む