第109話 奴隷商

 宿屋へ戻り、2月4日までの金額を支払い。奴隷商へ行く。


 「おっ!坊主ここがどう言った場所かわかってるのか?」


 「奴隷商ですよね。」


 「解って来ているなら良い。どんな奴隷を探しているのかな?」


 「計算出来る人。料理が出来る人。護衛が出来る人。」


 「3人か?それとも3つとも出来る人?」


 「護衛が2人、計算と料理が出来る人なら1人。別々なら2人ですね。」


 「計算と料理が出来る人は1人いる。護衛のレベルがDランクなら5人いるが、それ以上となるといないね。」


 「計算と料理が出来る人をお願いします。」


 「すぐに連れて来ます。」


 数分もしないうちに20前後の女性が連れて来られた。


 「こちらの方になります。」


 「こんにちはクーヤンと言います。王都でお店を開くので、昼は道具販売、夕方は料理を作る仕事をして貰いたいのですが、どうですか?」


 「クーヤン様、奴隷に権限はございませんので、お答えになりませんよ。」


 「1つ聞いても良いですか?」

 

 「何でしょうか?」


 「彼女の家族も奴隷にいますか?」


 「はい。娘が1人います。」


 「親子で購入しますので連れてきて貰えますか?」


 「失礼ですが12金貨になりますが宜しかったですか?」


 12金貨支払い。二人を連れて服屋へ行く。母がミャンス(21)で子がミーズ(5)だ。

 

 「ご主人様、」


 「クーヤンで良いよ。」


 「クーヤン様ありがとうございます。」


 「気にしないで!」


 「お兄ちゃん。ありがとう。」


 「こら、お兄ちゃんじゃなく、クーヤン様と言いなさい。」


 「良いよ。堅苦しいのは苦手や。おっ着いた。」


 「いらっしゃいませ。」


 「この二人に洋服上下3着づつ見繕って!10銀貨以内で。」


 「畏まりました。こちらになります。全部で8銀貨です。」


 「はい。8銀貨。ありがとね。」


 く~。店員とやり取りしているとミーズの腹の音が聞こえた。


 「洋服も買ったし宿に戻ってご飯にしましょう。」


 「宿ですか?」


 「お店は来月からだからそれまでは宿暮らしになるから!」


 「なるほど!」


 ミャンスに今後の話をしているうちに宿へついた。


 「女将さん2人追加で1部屋追加したいけど空いてますか?」


 「空いているよ。小さい子どもは無料で良いけど飯代だけは頂くね。」


 「解りました。2月4日までね。」


 そのまま夕食を取りながら、2月4日までは自由にして貰い。俺は冒険者もしていて、いないこともあるからと言うことで30銀貨渡して昼も適当に食べといて貰う。

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