第57話 旅に出る。

 テキーラを作るためのリュウゼツランと、泡立ち石鹸を作るためのココナッツを探すため旅に出る。

 ピューネも一緒に行くだろうと思っていたら残るみたいで、俺は一人寂しい旅に出る事になった。


 ココナッツっと言えば温かい場所で取れるイメージがあるためアマゾン国を越えてタタイ国へ向かう。ここは地球で言うと北半球になるため、北に行けば温かくなるはず、

 アマゾン国は森の中に種族別に暮らしているもの達もいれば、色んな種族同士が作った町で暮らしているもの達もいる。

 アマゾン国に入り、街道沿いを身体強化を使い進んでいくと、争いの音がするため急いでそこへ向かって様子を伺う。


 「ゴウカイどないんする?」


 「命あるかぎり守りぬく。」


 「それにしても、何故バッタ族が襲いかかってくる?」


 3人が一台の馬車を守りながら話をしている。内容は、馬車の中にいる人物を守っているようだ。襲っているのは、〇〇〇ライダー〇マゾンに似たもの達が8人、既に5人が死んでおり、逃げている足音も数人聞こえる。

 俺は間に入り、


 「何故に争っているんですか?」


 問答無用で、ア〇ゾンに似たもの達が俺に襲いかかってきた。俺は〇〇〇ライダーの中でも一番アマゾ〇が好きだった為、左手には鉄で出来たトンファーで守り、右手には木で出来たトンファーを使い殺さないよう攻撃する。二人を気絶させると、それを抱えて何処かへ消えて行った。


 「すまない、坊主助かった。」


 一人が、俺に対して感謝の意を唱えるが、残り二人は俺に対して武器を構えてきた。


 「二人とも剣をしまわないか。」


 「「しかし、」」


 「この坊主が敵ならすで攻撃をしておる。それにバッタ族を簡単にあしらう力があるのだ、我らが束になった所意味がない。」


 「せやな、坊主すまへんかった。」


 「確かに、警戒しすぎだった。すまない。」


 「いえ。僕は気にしてませんので、」


 「そうか、ありがとう。それで、坊主は何故にここにいるのだ?」


 「タタイ国に向かう途中です。」


 「そうか、我々はタタイ国の更に北のラオズ国に行く途中なのだが、タタイ国に入るまで護衛をお願い出来ないか?」


 「良いですよ。」


 「わしは、ゴウカイだ。よろしく。」


 「よろしくお願いします。」


 「ワイはナニワや、よろしゅうたのんます。」


 「ダランだ。よろしく。」


 簡単に挨拶を行い、握手をかわす。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る