第33話 無事完了?
三人の元へ近づくと動きをとめて息を殺していた。どうやらツンツンスパイダーが集まりすぎて、動けば的にされる状況になっているようだ。近くの薬草を集めて煙をたく、そうすると魔物の嫌う匂いが広がり、ツンツンスパイダーもこの周辺から離れていった。鼻の悪いツンツンスパイダーを仕方なく討伐して、糸を集めると背負篭に入れてギルドへ向かう。
「リーリンさん今回はありがとうございます。報酬なんですがこちらが二割で、」
「気にしなくて良いわ。最初の約束通り3割でいいわよ。あなた達が上になったときに下を育てればいいわ」
何度か報酬のやり取りをしたが、結局は下を育てる事で話が纏まりギルドへクエスト完了の報告へ行く。今回報酬であんなに揉めたのも、ツンツンスパイダーの糸が五千本に対して何十倍倍にもなったためだ。
ギルドへスネークデビルの買取りと討伐報酬に、ツンツンスパイダーの糸五千本の報酬で230銀貨、余りのツンツンスパイダーの糸を商人へ売りに行くと、十万本以上あり、70銀貨で買取りしてくれた。
ツンツンスパイダーの糸は使い道が多いためにどんだけあっても困らない物なのだ。又、生息エリアも決まっており、生息してない街などへ売りに行けば商人にはかなりお得な商品となる。
「私達は90銀貨ね。」
「せめてご飯を奢らせてください。」
「いいわね。」
少しでも返そうとご飯でも誘ったが、その席で沢山の情報を教えてもらい、鋼の心臓に取ってやりきれない形となってその場は解散となった。
それから結婚式まではリーリンと簡単なクエストを受ける日々を過ごしていく。
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