支配と服従の関係 愛のカタチ

既に伊谷志とエミリは支配と服従の関係になっている。

こういった女子が陥りやすい、一見優しそうだが何を考えているのかわからない男。その男に好かれたいがために、どんどん要求をのんでしまうのだ。


嫌いだとか好きだの前に、関係が成立しているのだ。

真にこの二人の相性は抜群のようだ。


エミリは刺激を求めている。

伊谷志は顔にこそ出さないが、刺激的なことをしてみたい、見てみたいお年頃なのだ。


「またみせてよ」 


童顔サラサラ髪男子がこんなことを言うとは思わなかった。


「いやらしい女の子って……僕は好きだけど」


「さりげなく好きって言ってるけど、本当にそう思っているの?」


「いやらしいって認めるんだ?」


「……うん」エミリの頬が夕日色に染まる。


「かわいいね。エミリちゃんは僕のかわいい彼女だよ」


「伊谷志くん、本気なの?」


「僕は元々君に興味があったんだ。だから他の人には興味なんてないんだよ。図書館でみつけたときから、毎日見ていたんだから」


「……本当?」


「エミリちゃん、はじめて会った時からかわいい子だって思っていたし」


「伊谷志くんモテるよね?」


「僕は君が好きなんだよ。君を大事にするから。僕は一途だから」


「―――うん」


手をつないで 公園を歩く。


私たちは青春真っただ中の高校生カップルなのだ。

しかしながら、私たちの青春は実に危うく危険な香りを伴うものなのだ。

それでも私たちは恋人として、一歩を踏み出した。

禁断のまだ青い果実なのだから。



僕はエミリの露出癖を楽しむようになっていた。

二人だけで 出かけるときに 彼女は僕の言っていたとおりにしてくれる。

何度 彼女の体を見たことだろうか?

僕はエミリなしでは生きられないかもしれない。

ある種の依存症になっていた。


「今度、オトキョンと沢屋くんのカップルとWデートしない?」


「それもいいけれど僕はエミリちゃんと二人っきりが一番いいけどね」


制服デートは甘い香りがする――。

周りが変だと思っても、僕たちはこのような愛のカタチなのだ。

僕たちは誰もいないところで初めてのキスをしたんだ。

ほら普通のカップルっぽいだろ?






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