ノーパン少女と禁断の遊び

僕たちは付き合っているわけではない。

ただ彼女がノーパンということを知ってしまい、なりゆきで一度だけデートのようなものをしただけだ。


しかし、心を開いた彼女は再びデートすることを断らなかった。

しかもノーパン指定のデートとなる。


別にセクハラしているわけではないが彼女はノーパンでいることに快感を覚えるらしく、快諾してくれた。無理やり脅しているわけではない。同意の上だ。


「待った?」僕が待ち合わせ場所にいると、ノーパンのエミリが待っていた。

どこにでもある普通の光景だ。ただスカートの下がスカスカなだけなのだ。


「本当に何も履いていないよね?」


僕は穏やかな口調で問いただす。


「――うん。伊谷志くんが言ったとおりにしてきたよ」


ちょっとどこか優越感を感じた。

この子を支配しているという感じだろうか。

そして僕にしか彼女は理解できない。

秘密を知っているのは僕だけなのだから。


「あの本見せてくれる?」


「それは……」


照れた彼女を無視した僕は、彼女の鞄を奪ってみた。

鞄を開けると、気になるタイトルの本が入っていた。


「SMのススメ?」


「……」エミリの頬が赤く染まる。動揺しているようだ。


「秘密にしておいてあげるよ。僕も読んでみたいし。今日は丁寧にカバーがついているから人前で読んでも、ばれないしね」

涼しい顔をして伊谷志が読書をはじめた。


待ち合わせ場所のベンチで二人は、放課後の青春を味わっていた。

それは甘くせつない味なのだが……本の内容は実に珍味だ。


その内容は―――

最初にこの本を手に取ったあなたに―――というまえがきがある。


日頃できないことをやってみる快楽。

常識にとらわれない遊び方。

誰にも迷惑をかけない愛の育み方

大人になった今しかできないことに挑戦……


内容は多岐にわたっている。

一見堅そうなタイトルだったりするのだが、要は大人の禁断の遊びが紹介されているのだ。


この本をこの真面目そうな美人女子高生が購入しているなんて、書いた著者も驚くのではないだろうか?

そんな一般的な心理が働いた。


「禁断の遊びやってみる?」


僕はちょっといたずらな顔で彼女に問いただす。


「私たち付き合ってないのに、そんなの……だめだよ。私はちゃんと好きになった人とやりたいの。付き合っていない人とはできないよ」


「じゃあなんで、僕の言うとおりに来たの? ほかに好きな人っていないの?」


「いません……。彼氏と楽しもうと思っていたわけではないし」


「昨日、僕に君のスカートの下を見せてくれたから、僕のことを好きになってくれたのかと思ったんだけどな」


「あれは……お礼というか……」


「僕のこと、嫌い?」 表情を変えずに質問する伊谷志。


「嫌いじゃないけど……伊谷志くんって優しそうなのに表情が読めないの。だからちょっと……心が読めなくて」


「僕は人に心を読まれたくないからね。元々無表情なんだよ」


「僕に好きって言ってほしかったら、僕の言うことをきいてよ。そうしたら君に告白するから」


「好きだと思ってくれているの?」


「もちろん」無表情で目が笑っていない『伊谷志 安堵竜』。


下の名前は『アンドリュー』。

見た目はハーフだけど純日本人だよ。







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