ハッピーバースデーリクト

今日はリクトの誕生日だ。

りかが今日は俺の部屋に来ている。


今年は何をくれるのだろう?

まさか誕生日忘れていないよな?

りかからの贈り物に対して無愛想だが内心めっちゃ喜ぶリクト。

毎年何かはもらっていたが……今年は恋人としてのプレゼントだ。

特別感が違うな。


リクトの部屋でいつものように談笑する。

小さい時から変わらない当たり前の日常だった。


今日は家族がいないこともあり、付き合ってから初めての二人きりで……いつもとは空気が違うような気がしていた。


心なしか、りかの位置が近い。

座る場所が近くないか? 肩がぶつかるくらい隣だ。

しかもベッドの上じゃないか?

何か始まっちまうのか?


でも何かはじまっても俺は何もできないに違いない。

りかの手を握ることすら恥ずかしすぎてままならないのだ。

キスなんてしたら倒れてしまうだろう。

その先? 多分死んでしまうだろう。


それくらいリクトはこの女の前では、うぶな少年だった。


「私、キスしたことないんだ」


そうだろうな。今まで男をお前から遠ざけていたのは俺様だからな。


「リクト、好きだよ」


りかが見上げながら、しっかり告白する。

近いからだめだ……心臓のドキドキが止まらない。


ぎゅっとリクトを抱きしめるりか。

こんな日が来るとは……俺は死んでしまうかもしれない。


だめだりかの香りがいい匂いすぎて、おかしくなる。

このままキスなのか?

でも、俺は頭が真っ白で何も考えられない。


「リクトの体って筋肉ついてるんだね」


そうだろ? でもそんなに触られたら……


「リクトだめだよ、興奮しないで!!」


俺の興奮がばれたのか?

まさかな、処女であるりかがそんなことに気づくはずはない。


「おさえて!! ティッシュ用意して!!」


何をおさえろと言うんだ? ティッシュだと?

りかは最後まで何かをする気満々なのだろうか?


リクトはどきどきが止まらない。興奮MAXだ。




「鼻血でてるから」


え? それですか? そのためのティッシュ??


なんとも情けない男だ。

経験の数は片手では足りないくらいは経験しているのだが……。


ティッシュで鼻をおさえながら、りかは俺の唇に軽くキスをした。


「プレゼントはキスだよ」


俺は大きな瞳をさらに大きく開く。

不意打ちかよ。

でもりかのファーストキスは俺がもらった!!

鼻血をだしながらのキスは情けないのだが。

でも、最高のバースデーだ!!!!



※注意 リクトは恭介先生よりも恋愛経験値は上です。






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