先生似のリクトからの告白

「でもね……私のこと好きって言ってくれないんだ。好きだという意思表示はされたことはあるんだけどね……。私のこと変態とか言うんだよ」


「変態……それって究極の愛情表現だよな」


「元々変態好きじゃないとしたら変態含めて好きって言うことは、どんだけ愛されてるかってことだよ、究極の愛かも」


リクトは変態について具体的に追及はしてこない。

このようなところが紳士的だと思った。


「先生の気持ちわかっていて、私にキスしたの?」


「あいつやきもち焼きだからな……カレンちゃんかわいいし」


「俺の初彼女を恭介に紹介したことがあって……その女、恭介のことが好きになったから別れてっていわれてさ」


「先生もてるね……でもリクト君、顔立ちは似てるからね」


「その女と別れることになってさ……最初は嫌がらせのつもりでカレンちゃんに近づいたのはあったんだけど……でもマジでカレンちゃんのこと好きになったな」


「変態呼ばわりされる女のどこがいいの?」


「変態って最高じゃん」


「なにそれ?」


「俺はカレンちゃんのためなら変態になってもかまわないけどな。カレンちゃんは普通にいい子だと思うし」


「愛が重すぎるかもしれないよ」


「俺ならカレンちゃんに甘い言葉を投げかけて優しくできるけど……少し考えておいてよ」


先生そっくりの顔に優しい愛の告白をされてうれしい自分がいた。

彼の肩に寄りかかってみる。

青空と入道雲とセミの声が夏らしさを醸し出していた。


傍から見たらカップルだろう。

でも、彼は私の中では恭介先生の代わりなのだ。

それ以上になるとは思ってもいない。






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