美少女といとこのリクト

「なぁ、恭介。普段、カレンちゃんの下着とか見てるんだろ?」


突然、何を聞く? 自分に顔立ちが似ているせいか、よけいむかつく。


「見てないよ」ちょっとは、見たりするけれど……。


「洗濯物とか見えちゃうだろ?」


「基本、洗濯物は自分の部屋に干していると思うけど」


「よく見てるな」そこ、突っ込むな。


「風呂上がりとか、風呂に入っているときに間違えて入るとか……ドラマみたいな話ってわりとあるのか?」


「ないよ。入浴中の札を下げているからな。そんなことより、リクトは彼女とかいないのか?」


「今はフリーだ。だから超楽しみにしていたんだ。あんな美少女なかなかいないぞ。うらやましいなぁ」


そうでもないぞ。嫉妬もすごいし、変なこと要求するし。

怒ると怖いし。基本変態だし。

おまえも変なことされないようにな。


いつのまにかコミュ力のあるリクトが風呂あがりのカレンに話しかけていた。めっちゃフレンドリーで仲良しじゃないか?


俺は風呂上がりのカレンを見たときに話しかけられなかったのに――。

その辺がだめなのかもしれないな。


カレンも楽しそうに笑ってる……何を気にしてるんだ、俺は。

ボディータッチしてるし……リクト、そんなに気安く触るな。


「マジでカレンちゃんのあとに入浴なんて、最高だな」


「俺が次、入るから」俺は大人げないかもしれない。


「えぇ? 恭介のあとかよ。じゃあ、カレンちゃんもう少し話聞かせてよ」


切り替えはやいな。って二人でなに話してんだろう……。

あいつがいるとカレンに不用意には近づけないな。

担任顔を続けなければいけないのは、結構大変だ。


俺と顔立ちが似ているからって好きになるなよ。


風呂上がりのカレンの髪はまだ乾ききっていなくて

毛先にウェーブがかかっていて、いつもより大人っぽく見えた。


コミュ力って大事だなと痛感する恭介であった。







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