元カノの真実

元カノ対未来カノのバトルがあってから、数日したころだろうか。

高校時代の友達の海道かいどうがうちにやってきた。

久しぶりだ。

どうやら海道は今回の同窓会の際、俺を呼ぶようにのどかに頼まれたということらしい。

お節介な海道らしいな……。


「お? これが噂の美少女高校生か」


「噂って、のどかに聞いたのか?」


「まあな。でも、こんな美人で若い子が相手じゃのどかはかなわないだろうな」


堂道どうどうコンビの海道くん本当にほめ上手ですね」


カレンがほほ笑む。

勝ち誇った顔のカレン。


「でも……教え子と付き合うのは、まずいだろ?」


「それは、まずいさ……」


「それで彼女になる予定ってわけね。本当にうらやましい奴だな」


「のどかと連絡とってたのか?」


「まあな。お前は復縁は、もうなしなのか?」


「なし、というか……」ちらりとカレンを横目で見る。


「カレンちゃんね。俺なら今ヤれる女のほうがいいと思うけど」


海道はなかなか合理的で、頭の回転が速い奴だ。


「おまえがのどかを断るなら、俺がもらうぞ」


「おまえ……のどかのこと?」


「前から割と好みだったけど、最近連絡とるようになってさ。今日はカレンちゃんに会いに来たんだけどな。鑑賞するにはいいけど、付き合うとなるとなかなか大変そうな女の子だな」


海道、さすがに百戦錬磨は見る目が違う。

こいつは昔から彼女に不自由しないタイプだ。

カレンの厄介さに気づくとは……。


といいつつ、カレンと世間話をさらりと盛り上げられる海道の器用さに俺は心から感心してしまった。


「のどかは、俺の家にしょっちゅう来るんだよな」


海道の家に??


「あいつさびしがりやでさ……お前のことは本気だと思うけど」


「泊まっていくとか?」まさかあの清純なのどかが?


「あぁ、泊まっていくよ。あいつ男に飢えているからな」


俺の初恋は見事に粉々に打ち砕かれたような気がした。


俺は見る目がないのだろうか……?


あんなに真面目でおとなしそうな女性が……?


俺は女性不振に陥りそうになっていた。





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