元カノのうちに宿泊?

一次会は、俺にとっては初対面同然の奴ばかりで――

友達作りに来た人みたいになっていた。


しかも、実は好きだったとか、気になっていたとか、カミングアウトが想像以上に多くて……。

人生最大のモテキをむかえた俺は、有頂天になっていた。

どっちかというと高校に馴染めていなかったし、嫌われ者だと思っていたから、まさかの好感度の高さにびっくりだった。


女子って意外とちょっと悪い男が好きなのか?

特に優等生女子たち。

そんな俺を横目に海道がニヤリ、楽しんでいた。

きっとこのために俺を呼んだのかもしれない。


大人になって見た目や振る舞いが俺自身落ち着いたせいかもしれない。

周囲の人間は話しかけやすくなったというのも事実だろう。

俺も丸くなったなぁ。


二次会は、ほぼ全員参加となり酒が入った大人になりきれていない大人たちは、テンションが上がった状態で、次の店に移動した。


結構、飲んでいたと思う。

高校時代に話さなかった男子や女子。

意外と酒も入っていたせいか、溶け込めている自分がいた。


最近。生徒と恋愛している緊張感の中

ここにいるのは、全員成人で恋愛規制もないという自由さが心地よかった。

ここでは教師ではないのだから――


気が付くと俺は記憶を失っていた。


飲みすぎたか?


すると――ここはどこだ? 朝なのか?

きっと海道の家に泊めてもらったんだな、そうに違いない。


「おはよう」


起き上がるとのどかがいる?

みんなで雑魚寝っていうパターンかもしれない。


「みんなは?――ここは?」


「ここは、私の一人暮らしのアパートよ。覚えていないの?」



周囲には誰もいない。二人きりだ。

俺は、のどかの自宅に泊まったというのか?

やっぱり何かしたのだろうか?

覚えていない――まずいぞ、俺。

 

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