同窓会 元カノと再会

唯一の友達に誘われて、同窓会という場所に俺はやってきた。

高校時代はヤンキー臭があったせいか?

あまり仲のいい友達もいない俺だったが、海道がいたからまぁまぁ楽しい高校生活を送れたからな。

断ることもできず……来てしまった。

きっと会場でも、ぼっちなんだろうがな。


「おっす、ひさしぶりだな、恭介」


「海道じゃないか。お前、今、テレビ関係の仕事してるのか?」


「まぁな。おまえこそ女子高の教師ってガラじゃないだろ」


「だよな……」


「でも、見た目だいぶ落ち着いたと思うぞ」


「もしかして……林堂くん?」


誰だ俺の名を呼ぶのは? まさかの元カノか?


「ひさしぶりだね、覚えてない?」


覚えてない―――


「クラスメイトの川口さんだって」


「あぁ、川口さんか」

(全然覚えてない。話したことあったか?)


「私、高校の時、林堂くんのこと好きだったんだよね」


え……? いきなりの告白か?


「でも、クラスメイトなんか眼中にないっていう感じでさ、片思いで終わっちゃったけど」


恭介の心の中(言ってくれれば、付き合ったかも……)


嫌われているとばかり思っていたけど、クラスメイトにも暖かい目で目てくれるひとがいたのか……しみじみ。


「私もちょっと不良な感じの林堂くん、好きだったなぁ。近づくなオーラ全開で 孤独な印象だったよね」


誰だ? このクラスメイトB的な女子は?


「同じクラスの佐藤さんだって」


「あぁ、佐藤さんね……」(海道はよく覚えているな。クラスの女子の名前。俺は全然覚えてない)



「ひさしぶり、恭介君」


この声は……?


振り向くと、唯一付き合ったことのある元彼女、木島のどかがいた。


「のどか……」


「下の名前呼びか、やっぱり付き合っていた同士だけはあるな」


海道がからかう。なんだかアオハルが蘇る。甘酸っぱい味を思い出した。


彼女は あまり変わっていなかった。

清楚なかわいらしさは健在だった。

すれていない感じの 普通の女の子。

特別な美少女ではない、クラスにいるちょっとかわいいかなぁという位置。

でも、なんで俺なんかと付き合ったんだろうな?

もっと優等生みたいな男子のほうが見た目つりあいそうなのに……。



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