先生のトランクスが落ちていたら美少女は?

それは 洗面所での出来事だった。

美少女カレンは浴室に入ると、先生の使用済みトランクスが落ちていたのだ。

多分、洗濯機の中に入れるときに落としたのかもしれない。

カレンは考えた。


①見て 見ぬふりをする ← つまり無視

②拾って 洗濯機に入れてあげる ← さりげない優しさ

③触ったり すりすりしたり においを嗅ぐ さらにキス ← 変態か


カレンは、良心の呵責の中、どうしたらいいのか考え込んでしまった。


別れてから、パンツ1枚に反応してしまう。

洗濯物として干してあったりしても、以前より視線の先は……先生の下着だったりする。


人間というものは、手に入らないもののほうが、崇高で素敵なものに見えるのかもしれない。


やっぱり……私のこと、先生は嫌になったんだろうな。

変態だし、私の本性を知ったから、冷めたんだと思う。


使用済みだけあってぬくもりが残っているような感じがした。

それは、先生の愛情とかそういう気持ちのような気がしていて……。


でも使用済みのトランクスをこんなに近くで拝めるときはそうそうない。

誰も見てないし……。

せっかくだから、汗のにおいを感じてみよう。

すりすりしてトランクスにキスをしてみた。


先生=トランクス、でもないのに。


そんなとき、先生が入ってきた。

見られた?! どうしよう?!! さらに嫌われる……!!


「何してんだ? 俺のトランクスに」


先生はあきれ顔だった。


「違うの。ここにトランクスが落ちていて、拾って洗濯機に入れようと思って……」


「今、キスしてたよな? トランクスに……」


ドン引きされている……キモイって思われている。


「キスなんて、してないよ。見間違いだよ」


絶対ここで認めるわけにはいかない。


「変態」


先生は笑いながらからかうそぶりを見せた。


「ちがいます」


「ド変態の間違いだったな」


「先生、私が変態だから嫌いになった?」


「嫌いじゃないけど……」


「でも、別れようって……」


「俺、男としてオトタクと何も変わらないなぁって思って。おまえの心に傷が残るようなことしたくないし……卒業するまでは一時停止っていう意味で」


唖然とする美少女。


そして、トランクスを握り締めて――美少女は涙を流した。


「よかった、嫌われていなかった……」


「泣くなよ……俺の下着を握り締めて……」


これじゃさっきの俺となんら変わりないじゃないか……。




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