私の足をお舐めなさい

はじめての失恋をしたオトキョンは、いつも優しい沢屋に無茶を要求する。

ストレスのはけぐちがないのだ。


「また 私の足をお舐めなさい。そうね……私とヤリたいなら、やってもかまわないわよ。10代の男子ってそーいうことしたい年頃なんでしょ?」

相変わらずブスにも関わらず、イケメンに上から目線のオトキョン。


「胸触ったりしても訴えないから大丈夫。私の部屋にこない?」


「京香さん。もっと自分を大切にしてください。見つかったら退学になります」


「男女交際禁止なんて校則、あってないみたいなものだから」


「校則とかそういう問題じゃないんです。あなたは誇り高く気高い人だ。だから自分を安売りするなんて、あなたらしくない!!」


さわやか沢屋くんの真剣な顔に驚いた顔をしたオトキョン。

でも、この超ブス女子に誇り高く気高い人だなんていう男は沢屋くらいだろう。

世界中探しても、そうなかなかいないだろう。


「……処女ってかっこ悪いって思ったのよ」


「処女素敵です。卒業して大人になったら、僕とやってください」


「なんなの? その告白?」



「足ならいくらでも舐めます。でも……体は 大切にしてください。人生一番最初は、簡単に捨てるものではありません」


足ならいくらでも舐めてくれるんだ……。

妙に説得力のある申し出にオトキョンは少し黙った。


「今度いつ会う?」

オトキョンが沢屋を誘う。プライドが高い彼女はツンデレである。


「毎日会いたい」

沢屋のやわやかで優しい笑顔に胸がきゅんとなるオトキョンであった。


それにしてもオトキョンは強運の持ち主である。

普通なら見向きもされないであろう容姿にもかかわらず、

さわやかイケメンを虜にするのだから。





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