別れよう 俺の決意

カレンを連れて俺は帰宅した。


オトタク本人は、付き合っているとか同意の上と主張していたが――


一応、未遂だったので、警察には連絡せず。 

警察沙汰になると、カレンも気の毒だし―― 

生徒であるオトキョンも気の毒だという理由もあった。


俺の必殺パンチとキックで

絞めておいたが……あの男にカレンを二度と近づけたくない。


オトキョンはそれ以来俺のところには近づかなくなった。


その前に自宅に戻った際

カレンは、俺の胸で泣いた。


マッサージ器を当てられただけでなんとか済んだのだが

あのまま俺たちが行かなくなったら――どうされていたのか?

考えただけで恐ろしい。


カレンは震えていた。

子ウサギのように……

俺は抱きしめて、ただ寄り添った。



トラウマが残るだろう。

だからもう彼女には、そういった行為は避けて生きてほしいと思った。

俺も彼女に容易に近づくことは、辞めよう。


イチ保護者として付き合おう、そう思った。


だから俺は付き合いを解消する決心をした。



落ち着いたら、彼女に話そう


俺たち付き合うことを一時停止しようって……。





あれから数日経って、俺はカレンに別れを告げる決意をした。


彼女の明るさは最近めっきりなく心配だったが――

両思いで付き合っている状態で同居というのは、やっぱり良くないと思ったんだ。


あれだけ色々あった後で、こんなことをいうのも正直悩む。


嫌いになったわけではないが、俺はこの先この娘と何もせず、同居する自信がなかったんだと思う。


美少女で尽くしてくれる彼女に、怖い思いをさせたくない。


俺だってオトタクと大差ないのだ。


彼女はきっと男自体、嫌になっているだろう。


あんな涙は見たくない。


「カレン、別れよう」 


俺は告げる。


一時停止という意味のつもりだった。


カレンならば、別れたくないと涙目で訴えてくる可能性も考えた。


「はじめてカレンって呼んでくれたね。……了解」


カレンはあっけなく受け入れた。


それが一時停止だということも確認のないまま――

永遠の別れのように、すんなりと。

理由も聞かないのか?

あんなに仲のよかった俺たちが……


もしかしたら、男が嫌になったのかもしれない。

俺は嫌われていたんだと自己嫌悪に陥った。


カレンから変態のかけらも感じられなくなった。

普通の女の子に戻ったのかもしれない。


これでよかったんだ。

俺は元の生活に戻る――それだけだ。





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