オタクのオトタク×美少女

「カレンさん、こんにちは」

最近よくカレンさんが僕の店にやってくる。

僕に会いたいんだな。


今日は思い切って、カレンさんにアニメの話をしてみよう。

きっと彼女は僕に、話しかけてもらえる日を待っているはずだ。


きっと運命なんだよ。

君がアイドル戦隊赤井夢ちゃんに似ているのも。

僕と出会ってしまったことも。

初対面がスカートひらり、だったことも……。

全ては神様のお導きってやつさ……。


僕とカレンさんが付き合うための偶然という名の必然さ。


ちょっとかっこつけながら、物思いにふける僕、いいじゃないか。


ドキドキドキドキ


「カレンさんアイドル戦隊っていうアニメ、ご存知ですか?」

(もちろんご存知ですよね。運命なんだから)


「知ってますよ。深夜アニメの女性が戦うお話ですよね」


オトタク(やっぱり運命だ。彼女は赤井夢ちゃんの生まれ変わりなんだ)


「どんなアニメが好きですか?」

思い切って聞いてみる。


「少女漫画とか結構読みますけどね。アニメだとアイドル戦隊は、わりと見てますよ。」 


オトタク(運命だ)


「やっぱり赤井夢ちゃんが悪い男どもを、やっつけるところがいいですよね」


「私もそのシーン好きなんです」


オトタク(じーん。感涙)


カレンの心の中

(アイドル戦隊って深夜アニメだけあって 悪者が もらすシーンが多くて、好きなのよね。アニメはそんなに見るほうじゃないけど……。あのアニメは、よだれものだわ)



オトタク

(僕は夢ちゃんの王子様になるしかないんだな。思い切って聞いてみるぞ)


「彼氏いたりしますか?」


「いませんよ。うち、校則厳しいから」

カレン心の声(両思いの彼はいますけど付き合っている未満だし)


オトタク(やった!! やっぱり僕のお姫様だ)


その時……不穏な影がカレンに迫っていた。


オトタクの妹、音名京香。

カレンと同じ女子高に通う同級生だ。


「あの娘、最近私の恭介先生と仲がいいのよね。許せない!!」


見た目はオトタクそっくりの勘違い女子高生、登場です。




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