オトナの100円ショップ 女性戦隊アニメオタク

オトナの100円ショップが俺の家の近所に開店した。


店長は、人のよさそうなにこやかなおばちゃんだ。


この名前、何とかならないのだろうか?


絶対間違った解釈しているお客さん、遠方から来ますぜ。


お店の一押しなのが……

ぷっ〇ょ、きゅうり、にんじんなどの野菜、電動歯ブラシ。


HPで大々的におすすめ!! って書いてあると お金のない学生が勘違いしてやってきますぜ。


「あら、お久しぶりカレンちゃんの彼氏さん」


彼氏じゃないけど……似たようなものだから


まぁいいか……。


「最近のおすすめありますか?」


「最近、子供向けのオモチャを入荷したのよ」


「どんな感じのですか?」


「警察官ごっこができる手錠セット。お医者さんごっこができる診察セット。なかなかいいでしょ?」


「……今どきの子供って、そういう遊びするんですかね?」


「あら、今は小さいうちから職業体験させる時代でしょ。私も子供たちのために仕入れたんだけど 大人が買っていく割合高いのよ。自分の子供に買うのかしらね。でも、若いカップルが多いのよ」


「売れ行きは好調ってことですよね」苦笑いの俺。



「おかげさまで。あと、ベビーローションの売れ行きが好調なの」


「……ここって 客層大人が多いですよね」


「そうなのよ。小さい女の子向けの人形も入荷したら、大人の男性が結構購入していくから、何に使うのかしらね」


おばさんマジで天然ですかな?


「音名さんって、入荷のセンスが独特ですねwww」


「うちの息子が選んでくるんだけど、結構大人のお客さんの売り上げが高いのよ」


息子さん確信犯だな……。


音名の100円ショップの売上の品物と購買年齢層を調べたら面白いことになりそうだ……。


「息子のタクヤです」


なんだ、このいかにもオタクオーラは!!?


「はじめまして、林堂です」


メガネの真ん中をおさえながら、彼は自己紹介を始めた。


「僕、アニメの女性戦隊ものが好きで、100円でアニメグッズ売るのが夢なんです」


「なかなかアニメ100円の店って他にはないから、オタクの聖地とかになりそうですよね」



「ちなみに僕、アニメオタクなんでオタクのタクヤで、通称オトタクと呼ばれています。どんなアニメお好きですか?」


自己紹介しなくてもアニメ好きなオーラ、でてるな……。


「俺は、アニメはそんなに詳しくないんで……」

(ドン引き)


「是非動画配信で見てほしいんですが、アイドル戦隊が今、一押しですよ」



オトタクの目は、キラキラ輝いていた。

きっと、本当にアニメが好きなのだろう。

稀にみる一目瞭然のオタクのオトタクであった。






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