体育教師の提案

カレンが体育倉庫に片づけに行った時のことだ。


プロポーズを断った相手のリョウちゃん先生がいた。


「何しているんですか?」


さわやかで優しいイケメンのリョウタ先生が最近おかしい。

なんとなくだがおしりのあたりがもこもこしているのだ。

もしや、オムツでもはいているのではないだろうか……?

そんな危険な予感がカレンにはあったのだ。


失恋もあるだろうが、変態に目覚めたのかもしれないとカレンは気づいていた。

変態女の勘の鋭さは、半端ない。


「もしかして、私のせいで先生を苦しめていますか? ごめんなさい。せっかくのプロポーズも断ってごめんなさい」


素直に謝った。


「気にしてないよ。大丈夫だよ」


「私のせいで変態にさせてしまってごめんなさい」


「そんなことないって……。でも、普通の女性だと物足りない自分がいるよ」


本音が出た。しかし、変態に目覚めたってどこでわかったんだろう……?

リョウタは困惑した。


「彼とは、両思いになったけど絶対彼は変態行為はしないので……」


「両思いでも……難しいよな、うん」


「先生となら、そういったこと、楽しめたかもしれないのに……」


「付き合わなくていいから、仲間にならないか?」


「仲間?」


「趣味嗜好の合う仲間ってなかなかいないだろ。お互い犯罪に当たるような行為はしない。情報交換はする、みたいな。男女の関係でもないし、付き合うわけでもない」


「変態行為はやっぱり恥ずかしいので、先生一人でお願いします。ごめんなさい。彼を裏切れません。でも、彼とは付き合っているわけではないんです。校則で男女交際禁止されているので」


恭介先生を裏切れない。


「わかった。変なこと言ってごめんな。忘れてくれ」

リョウちゃん先生は、優しく謝った。


私は、その場を後にした。


カレンちゃんの好きな男……気になるな。

調べてみるか?

リョウタ先生の眼光が光った。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます