聞き耳たててすみません

最近俺がトイレに入ると、何やら気配がする。

カレンの奴が聞き耳をたてているような気がする。

ふいにそのままトイレのドアを蹴破るかのように

表へ出た。

やはりいたか? 変態少女!!


「おまえ、こんなところで何してやがる?」


「いやいや、ちょっと通りかかって……」


「聞き耳たててただろう?」俺は仁王立ちで説教する。


「すみません。先生があまりにガードが堅くて、つい……」


ガードが堅いのは、普通女のほうじゃないのか?


俺は普通なんだ。こいつが普通じゃないだけだ。


「ちょっと聞いてみたくて」


「あのなー、プライベート空間くらいほっといてくれ」


「ごめんなさい」


「今度聞き耳たてたら、ただじゃおかねーぞ」


「何? 何かするの?」うれしそうな顔。


「いや、お前に何もしないほうがむしろ罰になるな。なにもしない……」


「えー!! ちょっと期待していたのに、体操着プレイの刑とか」


本当に美少女の変態というのは扱いが難しい。


「卒業までは何もしないから自分で何とかしろよ」


後になって思った。

彼女の場合、何をするかわからないから怖いのだ。


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