王子様人生初失恋

トゥルルルル―――


カレンがスマホで電話をかけた。


「カレンちゃんからだ」

王子は飛ぶかのごとく、電話に出た。


「カレンです」

「あの、僕……この前は格好悪いところを見せてしまい、大変申し訳ありません」


王子は電話にもかかわらず、敬礼した。


「いいの。あれは先生が悪いだけだから」


「あのヤンキー教師……いや親戚の先生にも謝っておいてください」


「八王子君とは……付き合えない。ごめんね」


「やっぱり、ケンカが強い、男らしい人のほうが好きだよね。俺なんかおもらししちゃうしほんとダメな男だよね。今までモテるって勘違いしていたけど……目が覚めたよ」


「おもらし、素敵だったよ……」


「え? そんな慰めなくてもいいのに」


「私、男の人のおもらし……はじめて見て、胸が熱くなったの」


マジかよ変態美少女か???


「僕のでよかったら、いつでも見せるけど(笑)」


「見たいけど。でも……男女交際禁止だし」


「友達じゃだめかな? でも、あの元ヤン先生に殴り込みかけられそうだからやめておいたほうがいいかな」


「そうだね。先生怖いし。学校も校則厳しいから」


「カレンちゃんの好きな人って、あの先生?」


「秘密」


「ありがとうカレンさん。きっとあの先生、君のこと好きなんだと思うよ」


「そうかな。ありがとう、八王子君……」

(醜態見られて幸せでした)




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