サイコパス王子vs元ヤン教師 デートにて

王子としてはこのデート1回で美少女を落とす計画のはずだったのだが……。


美少女は親戚の若手教師を連れてきたのだ。これは予想外じゃねーか。


王子は礼儀とスマイルを忘れない。さすが優等生だけのことはある。


「初めまして八王子瞬と申します。あだ名は王子です。お兄様、今日はよろしくお願いします」


「俺のこと、空気だと思っていいんで二人で楽しんでくれよな。二人が何をしようと俺は、手出し口出ししないから」


じゃぁなんで来るんだよ(怒)(王子心の声)


「おにいちゃんは心配性で遠い親戚なんだけど、家族同士交流があって……話したら是非付き添いたいって言われて」


「お兄様にお会いできるなんて逆に光栄です」 笑顔。

光栄なわけないだろ(怒)(はらわた 煮えくり返るわ)


王子はどうも二面性が激しいらしい。

サイコパスな一面を持ってる優等生、あるある?


「まずは映画でもどうかな?」


(王子)よくわからないが美少女を挟んで3人で鑑賞。意味が分からねぇ。

さりげなく美少女の手を握る……我ながらいい考えだ。


美少女の手を握る。

教師の眼が怖い。

見てる……ものすごいがんとばしてる……。

あいつ何者だ。元ヤンか?

正直、サイコパスな自覚ある俺でも恐怖を感じる……。



オカルトものを見ているわけでもないのに、背筋がぞくっとした。


さりげなく、美少女の太ももの上にてのひらを置いてみる。


なんだあの教師、さらに100倍怖い顔してる……。


あいつもきっとサイコパスに違いない。



これから 二人きりになるのは 難しいな。


次回こそ二人で会おう。

俺を嫌いな女がこの世の中にいるはずがないのだからな……うん。


王子はそう自分に言い聞かせるのだった。








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