初デート 元ヤン教師保護者役

あのあと、早速王子様からデートの誘いがあった。


「デートに誘われちゃった」


「なにぃ?? どこのどいつだ?」


先生が食いつく。気になってくれているなら、ちょっとうれしい。


「隣の男子高校のイケメン王子って呼ばれている人だよ」


「なんだ? 王子? デートしてもかまわんが俺が保護者として付き添う」


「でも三人でデートなんて、聞いたことないし……」


「あくまで俺は傍観者だ。傍で見守るだけだから気にせずデートしろ」


「嫌がると思うけど」


「王子様には当日にネタばらししろ。当日なら断れんしな……」


「先生、何その悪魔的ほほえみ。何かたくらんでるんじゃないの?」


「男女交際は校則で禁止されている。もし、拒否するなら学校に報告だ」


なんて卑劣な……最近サドッ気があるような気がするのは……気のせい?



「別に俺の前で手をつなごうとキスしようと、止めない。しかし最近悪いうわさを聞いていてな。男子高生が女子高生を落とすゲームが流行しているらしい」



「落とすって?」


「恋愛に落ちるかどうか賭けをして落ちた瞬間、捨てられるらしい」


そんな悪い人に見えないけど。



×××××××


デート当日


「待った?」にこやかに王子様登場。


「はじめまして。保護者の林堂りんどうです」


「こちらは?」王子困惑。


「教師をしていて遠い親戚のおにいさんで」(半分嘘)


「僕は見ているだけですから。どうぞ存分にいちゃついてください」


先生は、にこやかに傍観する。


このデートは公開処刑かよ? とサイコパス王子は例の計画を変更せざるおえなくなった。


やはり、女が落ちるかどうか賭けをするゲームの計画だった。



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