結婚したいなぁ 美女の誘惑

俺の大学時代の憧れ(友達以上彼女未満)の女性が俺の横にいる状況。


大好きだった女性の口紅は真紅色で大人の色気がある。

普段女子高に勤務しているせいか 新鮮に感じる。


ブルーの海をモチーフにしたおしゃれなカクテルを口に運ぶ。


「結婚したいなぁ」


え?? 遠回しに俺と結婚したいと言っているのか?

逆プロポーズってやつか?

俺は一瞬、舞い上がってしまった。

冷静になれ。ただ結婚に憧れているっていう意味だろうが。


「仕事、大変なのか?」


彼女の仕事は学校教材の営業だ。

営業は大変だろう。

だが、それがきっかけで俺と彼女は再会した。


「恭介君、今は立派な教師になったね。あのとき別れていなければ――私の居場所は恭介君の隣だったのかな?」


思わせぶりなセリフだ。

別れるも何も正式には付き合っていない。


「結婚に逃げているだけじゃないのか?」


「たしかに仕事から解放されたい気持ちもあるけど ――結婚はいずれしたいと思うのが普通でしょ? 子供だってほしいし」


そりゃそうだ。いつかは結婚したいと思うのは普通のことだ。

もしかしたら安定している俺の仕事に魅力を感じているだけとか?

少し疑心暗鬼になる。


「今夜は帰りたくないな……」


なんだその誘惑……?

23歳の彼女に手を出しても、俺は犯罪者にはならない。

どこか期待している自分がいた。







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