同居教師VS体育教師

「もしよかったら、今晩飲みに行きませんか?」


俺がカレンと仲のいい体育教師のリョウタ先生に声をかけた。

俺が飲みに行こうと声をかけるなんて、相当珍しい。

職員室では聞きづらい、カレンの悩みについて話を聞こうという作戦だ。

我ながら子供じみている。ガキっぽいが、仕方ない。

気になるものは聞き出すしかない!!

俺は決意した。


林堂りんどう先生が誘ってくれるなんて、うれしいなぁ」


社交的なリョウタ先生は、喜んでOKしてくれた。

定時になりリョウタ先生のなじみの居酒屋へ行き、

俺はずっと聞きたかったことを少しずつ聞き出した。


「先生は独身ですよね? 彼女はいないんですか?」


お酒を酌み交わしながらの会話は、いつもは聞けないようなことでも聞ける。

アルコールはまるで魔法だ。


「彼女は、いませんね」


「先生もてそうだから彼女いると思ってました。もしかして、生徒といい感じ……なんてことあったり? なかったり?」



「僕は基本的に生徒の在学中には、教師として接したいって思ってますから」


「じゃあ卒業したら……気になる生徒っていますか?」


酒のペースが進むにつれて、深い質問をしてみる。


「卒業したら……ちょっと変態な子が気になりますね」


「変態? そういった趣味があるんですか?」


「僕はそういう趣味はなかったんですが……最近 変態な女性も素敵だなぁって。色々やってくれそうだし」


なんだそりゃ??

カレンのことじゃないみたいだな。

本題に戻そう。


「最近うちのクラスの野咲が頻繁に先生のところに来ますよね。何か悩みでもあるんでしょうか? 俺のところには相談に来ないもんで」


「あぁ彼女は真面目でいい子ですよね。彼女には僕にしか知りえない秘密があるので……色々相談されているんですよ」


秘密ってなんだよ? おい? そこ重要!!


「深いことはいえませんがね」 


おいおい、それ聞くためにここで酒飲んでるんだって。


もう少し飲ませるか。


リョウタ先生は割と酒が弱いらしく、だいぶ酔っているようだった。




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