先生のやきもち?

「最近、リョウタ先生と随分仲良しだよな」


夕食後、二人だけになったときに先生がビールを飲みながら突っかかってきた。


「保健の授業でお世話になっているから……相談もあって」


「相談? 悩みでもあるのか?」


ビールの缶を唇につけながら、先生は聞いてきた。


×××

カレンの心の中……

悩みって あんたのせいなんだから。

あんたとドライブに行って尿意我慢したせいで、快感に目覚めてしまったのよ。

あんたの部屋にいつも履いているジャージが置いてあったせいで、履きたい衝動に駆られて……。

あぁ、私の人生終わっている。

変態に目覚めた女なんて終わっている。

元凶は、先生なのに……。


「別に……なんでもない」


「もしかして、リョウタ先生のこと好きになったとか? たしかに優しいし落ち着いているし、人気者だしな」


「先生よりは、人気者かもしれないね」


「好きになるのは勝手だが、迷惑かけるなよ。担任として責任があるんだからな」


「先生……もしかして、やきもち?」


「ち、違う。なんで、俺がやきもちなど焼かなければいけないんだ?」


「キスした仲なのに……。私の気持ち疑っているんだ? 手をつないで寝た仲なのに……」


「あれは、その……なんだ……」


俺は、それについて言葉にならなかった。


「しょっちゅう相談室で何やら相談しているようだが、まず俺が担任なんだ。俺に相談しろ」


「無理」


だって、私が変態だってこと知られたくないし。

リョウちゃん先生は受け止めてくれているけど。

私が、リョウちゃん先生に恋愛感情がないから 

相談できるだけで……。

好きな人には 無理だ……。


「あっそ。リョウタ先生じゃなきゃだめってことか。俺は頼りにならないんだな? もういい」


先生は怒ってビールを一気飲みした。



先生の誤解を解きたいけど 

私の変態行為は、好きな人には相談できない……


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