美少女が体育教師に秘密の相談

体育倉庫で、リョウちゃん先生と二人だけの秘密ができた。

誰かに相談したかった。はじめてのことだから。自分が怖かったのだ。

先生は口が堅く誠実だ。本当にできた人間だ。

でも、相談したのが優しい体育のリョウちゃん先生だったから、不幸中の幸いなのかもしれない。


「失礼します」職員室に入った。


リョウちゃん先生と恭介先生(私の同居している好きな人)は、むかえの席。

バレバレすぎる。


「この封筒に資料が入っているから、見ておくように」


リョウちゃん先生ことリョウタ先生は何事もなかったかのような、神対応を見せた。


恭介先生、こっちを見てる。

ちょっと不機嫌そう?

無言で私たちの様子をさりげなく見ている。


「実は、リョウタ先生にご相談があるのですが」


「わかった、相談室で待っててくれ」


恭介の奴はあからさまに不機嫌な顔をした。


相談室は職員室の隣にあるが、個人的相談もあるため、外から盗み聞きできない部屋だった。


私が相談室で待っていると――

笑顔でさわやかなリョウちゃん先生が入ってきた。


「どうした? 昨日のことなら口外しないから気にするな。さっきの資料だが骨盤底筋を鍛える体操を印刷しておいた。女性が鍛えると尿漏れなどに効くらしいぞ」


やっぱり優しい。


「実は、保健体育の先生にお聞きしたいのです」


「なんだ?」


「最近おしっこを我慢することが快感になってしまって……我慢しながら好きな人のジャージを直ばきすることが快感で、やっぱり、女性として……おかしいのでしょうか?」 


「大丈夫。思春期は多感な時期だから。なんでもありだよ。世の中いろんな人がいる。それで成り立っているんだから」


教師らしい真面目な回答だった。


「でも、頻尿が心配だったら長時間の外出はオムツをつけてもいいんだぞ」


あくまで真面目にレクチャーする先生。


「女子高生でオムツ、私……変態みたいじゃないですか?」


「俺は変態、大歓迎だけどな。もちろん生徒には手を出さないけどな」


この先生は男性なのに一教師として相談に乗ってくれる真面目な人だと確信した。


「これからも相談に乗ってください。よろしくおねがいします」


「了解だ」


私は笑顔で相談室を後にした。


恭介先生はやはり不機嫌そうだった。


「リョウタ先生、うちのクラスの野咲どうかしましたか?」


気になった恭介は問いただした。


「ちょっと悩んでいるみたいで。担任の林堂りんどう先生も気にかけてやってください。ストレスがたまっている時期みたいですね」


「ストレス?」


俺との生活がストレスなんだろうか??

とりあえずなんでリョウタ先生に相談してるんだ? カレンの奴め。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます