14

「ノルンお姉ちゃん 食べる」


アオがノルンにおやつを勧めていた


「うん アオちゃん ありがとう」


何だか元気のない ノルン


「あっ お兄ちゃん」


俺が通りかかったのに気づき アオが走って抱きついてきた


「おはよう アオ おはよう ノルン」


アオは元気よく おはよう~ っと笑顔で挨拶を返してくれたのだが ノルンは暗い顔 小さな声


・・・


(どうしたんだろう?)


「ノルン 何かあったのか」


ノルンは首を振るが 落ち込んでいるように暗い顔


う~ん


俺は小声でアオに聞いてみたが


分からないっと


う~ん




まあ こういうときは


「イリス 知ってる?」


「はい たぶんですが」


(おっ さすがイリス)


「で」


「その ノルンちゃんだけが その 特殊能力がないそうなので」


「あっ そういうことか う~ん イリスは秘密に出来るよね」


「えっ は はい」


「じゃあ 部屋にノルンと一緒に来てよ 大事な話だからね」


「私が一緒でもいいの?」


「まあね 俺1人より イリスがいた方がいいと思うよ」


「うん 呼んでくるね」





俺が部屋で待っていると


イリスと手を繋いでノルンが部屋に入ってきた


ノルンは暗い顔で下を向いている


「これから話すことは秘密なんだけど イリスとノルンは守れるかな」


イリスは笑顔で「はい」っと


ノルンは暗い顔で


「私は奴隷だから 秘密は喋ることが出来ません」っと


(あっ そうなのか)


「まずは俺の特殊能力から話すよ」


イリスは目を輝かせるように俺を見る


「俺の特殊能力は鑑定」


俺が言うとイリスは首をかしげ


「何の鑑定なの」っと


「んっ ああ 他の人のように アイテム鑑定や 武具鑑定等の限定は無いんだ」


「へぇ~ そうなんだ」


「で 人に鑑定をすると 名前 性別 レベル そして 特殊能力が分かる」


「あっ もしかして 奴隷の子達が特殊能力を覚えるって分かってたの そうよね 全員が覚えるなんておかしいと思ってたの」


「そういうこと 俺には これから覚える特殊能力が分かる つまり 特殊能力を覚える奴隷を購入しているってこと ノルン 意味が分かるよね」


ノルンは驚きの顔を


「えっ それじゃあ 私にも」


「ああっ そういうこと ただ ノルンの特殊能力は過ぎるんだよね イリス ノルン 絶対に秘密だよ」


イリスはすぐにコクリと


ノルンは目を輝かせ


「私の特殊能力は何ですか」っと


「ノルンの特殊能力は 勇者だよ」


イリスはぎょっとした顔を


ノルンは戸惑いの顔を


「えっ えっ それって ただの 伝説じゃ」


イリスはすぐに


「本当なの よね」っと


俺がコクリと頷くと イリスはノルンに


「ノルンちゃん 凄い 勇者だなんて」


ノルンは首を横にふる


「わ 私が勇者」


「まあ レベル26にならないと 覚えないんだけどね イリス ノルン これは絶対に秘密だからね」


イリスはコクリと


そして ノルンも戸惑いながらも コクリと


「それでね ノルンのレベル上げなんだけどね 今はレベル10だろ 安全にレベル上げをしなくてはダメだからね そのためには 強い装備 そして 強い仲間が必要になる 仲間5人を雇うか それとも 戦闘職の奴隷を買うのか まだ 考え中なんだ」


イリスは


「え~っと ノルンちゃんが勇者と分かれば その」


「ああ そうだと思うよ 大騒ぎになるかもね まあ ギルドで勇者について聞いたんだけど この国にはいないけど 勇者が2人いる国もあるみたいだよ 平均すると各国に1人くらいだって」


ノルンは驚きの顔で


「みんな その 銀髪に 青い瞳なの」


「いいや 違うらしいよ それは伝説だって まあ この国の伝説だから この国の昔の勇者が そうだったのかもね っと言うことは この国の伝説の勇者がノルンの先祖か あるいは 生まれ変わりかもね」


イリスは


「でも ノルンちゃんが勇者と分かれば 国がよこせっていいそうだよね」


ノルンは「えっ」 っと驚きの声を


「たぶんね まあ ノルンがそうしたいなら 国に仕えてもいいんじゃないかな」


ノルンは首を横に振り


「ここがいいです ご主人様の奴隷の方が」


イリスもすぐに


「うん ここの方が幸せよね」


「まあ そのことは ノルンが真剣に考えてくれ これから 話すことも秘密だよ」


イリスとノルンはコクリと


「各国の共通のルールとして 自国の王都や街から50キロの距離までが自国の領土なんだって」


イリスはコクリと頷く


ノルンは意味が分からないのか 俺を見つめたまま話を聞いている


「で どこの国の領土でもなければ 自分の街を 国を作っても問題がないみたいなんだよ」


ノルンは驚いていたが イリスは首をかしげて


「たぶん いいと思うけど 外壁がないと魔物から襲われるよ 外壁を作るためには 物凄いお金がかかるの」


「まあね その準備はしているから大丈夫なんだけどね」


「えっ そうなの う~ん 回復薬の収入だけじゃ無理だと思うよ 国だって 新しい街を作れないのに」


「まあ 準備が出来たら イリスに一番に相談するよ 頼りにしてるよ」


イリスは嬉しそうにコクリと ノルンは驚いた顔のままコクリと




ノルンは部屋を出る前に 私が勇者 っと嬉しそうに呟き そして イリスと手を繋ぎ 部屋を出て行った

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