「「魔物運びでの稼ぎ方について」」


1、戦える孤児達を集め 護衛として雇う


2、戦えない孤児達を集め 魔物運びとして雇う


(えっ どういうこと?)


(え~っと あっ 続きがあるのか)


契約条件


戦える孤児には1日銅貨2枚を支払う


倒した魔物から出た物は倒した孤児の物


(魔物を倒すと何かが出るとか言ってたかな?)


魔物運びの孤児達からは売却価格の1割を貰う


(えっ えっ 貰うの?)


(それじゃあ 魔物運びの孤児が損するだけなんじゃないのか?)


・・・


俺は試しにマニュアル通りに孤児達にお願いをすると


多くの孤児達が喜んで雇われると言ってきた


(あれっ いいのか?)


・・・


明日の朝に門で待ち合わせをして


俺はギルドで聞いた安宿に泊まることにした


一泊銀貨1枚の部屋


個人部屋だが 何もない2畳ほどの小さな部屋


まあ 寝るだけだしね 大部屋よりはましだよね


明日の朝 孤児達と待ち合わせしているので


すぐに眠ることにした


まあ 何もすることがないからね


・・・




俺は屋台で売っていた干し肉を銀貨1枚分購入して 食べながら門へと向かう


門につくと沢山の孤児達が集まっていた


武器を手に持った孤児達


明らかに戦えそうにない小さな孤児 女の子もたくさんいる


「じゃあ 戦える人は 魔物運びをする人を守ってくれ 王都の門を中心に半円を描くように戦える人を配置するからね その内側で魔物運びをしてもらえば 安全に運ぶことが出来る」


俺は戦える子供達に配置についてもらう


魔物運びの孤児達は いつも通り魔物運びを


・・・


(う~ん どうして 誰も文句を言わないんだ?)


(魔物運びをする孤児達は 損だと思わないのだろうか?)


・・・


孤児達は次々に魔物を運んで王都の中へ


小さな孤児も 女の子であろうと 真剣に重い魔物を運んでいる


王都から戻ってくると 俺に 小銅貨を渡していく孤児達


なぜか 笑顔


(どうして?)


俺はただ ぼーっと見ていただけだったのだが


お金は貯まっていく


まあ 小銅貨ばかりだけどね


ギルドにスライムを運べば1匹 小銅貨5枚 オークという2メートルほどの魔物を運ぶと銀貨3枚 ただし 大きく重いので 10人で運んでいる 一人当たり銅貨3枚だが スライムに比べると高く売れる


しかし スライムは王都の門の近くでも次々に倒されているので運ぶ距離が短いが オークは冒険者達が森から出て来たところで戦っているので運ぶ距離が長く大変そうだ


スライムを持って往復した方がいいのかな?


戦える孤児達は護衛なので 基本 戦わない


魔物運びの孤児達に向かっていきそうな スライムのみを 皆で戦って倒してもらっている


(う~ん 戦えるなら 俺に雇われなくてもいいような気もするが?)


・・・


俺はぼーっとしていただけだが


時間はどんどん過ぎていく


夕方になると魔物運びの孤児達は俺の所に来て


ありがとうございました っと礼を言ってくれた


俺は不思議に思い聞いた


「自分達で運んだ方がよかったんじゃないのか?」


すると 孤児達は不思議そうな顔で

 

「いえ いつもより沢山運べたよ お金も沢山稼げたんだよ」


(えっ そうなのか)


「ふっふっ いつもは スライムに追いかけられるもんね」


「だよね 中断して 逃げないといけないもんね」


(あっ そうなのか 1割払ってでも安全に運べる方がいいのか)


俺は魔物運びをしてくれた孤児達にお礼を言って 孤児達を手を振って見送る


・・・


戦える孤児達は 魔物退治をしている


そして フラフラになると俺のところに戻ってきた


「兄ちゃん 報酬は」


俺が銅貨2枚分の小銅貨20枚を渡すと大喜び


他の孤児達も同様に喜んでくれた


俺は不思議に思い聞いてみた


「自分達だけで戦った方が稼げるんじゃないのか?」


孤児は首を傾げながら


「魔物と戦えると言っても 1日に戦えるのは数匹だけだよ ダメージは寝ないと回復しないからね 同じ数と戦って 護衛の報酬までもらえた方がお徳に決まってるだろ」


(えっ そうなのか) 


・・・


俺は孤児達に礼を言って 王都に戻ることにした


(そうか 1日に倒せる数は少ないのか)


(まあ そうだよな ダメージを受ければ死ぬんだよな)


・・・


俺の手には小銅貨が2000枚近く残っていた


(え~っと これは 金貨2枚分くらいってことかな)


かなり稼げたということか


・・・





次の日は 前日よりも沢山の孤児達が集まっていた


俺はオークが食べれると聞いたので 魔物運びの孤児から2体を買取


孤児に調理をしてもらい 昼に皆で食べることにした


孤児達は大喜び


普段は朝 夜の2度の食事のみ


それも ほとんどが ゴブリンという魔物の臭いクズ肉だそうだ


孤児達はやる気が出たようで 笑顔で昼からも魔物運びを頑張ってくれた




この日はオーク2体に銀貨6枚を使ったのだが 小銅貨1800枚近くが手元に残った







朝 門に行くと更に孤児達の数は増えていた


今日もオークの肉が出るのかと言われたので


調理してくれるなら 今日は3体のオークを買取るというと 皆 大喜び


魔物運びの孤児達にお金は夕方にまとめて受け取ると伝えて俺は王都へと戻る


・・・



信用してもいいだろう


俺がいても何も出来ないしね


金貨が33枚 銀貨が2枚


(少し増えたな 俺は何もしてないんだけど う~ん もう少し孤児達に還元してもいいかもね)


門の横の診療所に怪我をした冒険者達が沢山集まっていた


回復魔法をかけてもらっているのだと


寝ると体力は回復するが 傷はなかなか治らないのだと


風邪や小さな傷なら 回復魔法や回復薬で治すことが出来るそうだ


回復薬の値段は高いので 診療所で回復魔法を使ってもらっているのだと


値段を聞くと回復魔法1回で大銀貨1枚


同じくらい回復出来るD級回復薬が1つ金貨1枚もするので半額で済むそうだ


冒険者もお徳で 回復魔法が使える人もお金を稼ぐことが出来る


レベル1の回復魔法使いでも2回くらいは使えるそうだ 更にレベルが上がるほど使える回数は増えるので稼ぎはどんどんよくなっていくのだと


(レベル1でも1日金貨1枚は稼げるのか)


(回復魔法使いはお徳だね)


(それにしても D級回復薬の下級ポーションが金貨1枚は高いよな~ 普通の冒険者じゃ なかなか手が出ないか)


(う~ん 回復薬か)


考えていると 声が


「「回復薬の作り方について」」


おっ そうか マニュアルか


まるで ゲーム初心者のための説明書みたいだね

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