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ルシが神


俺はルシをペタペタと触り確かめてみる


いつもの胸 いつものおしり


う~ん


俺がルシを抱きしめると ルシが


「おい そろそろ 魔王が来るぞ」


えっ 魔王が


・・・





人々に信仰の対象として崇められている者のことを


神と呼び


神と敵対する者のことを


魔王と呼ぶ


・・・




転移の光が俺達の前に


・・・




こいつが


魔王だったのか


・・・


俺達を転生させた神


神が魔王


・・・





ルシが王を殺して 世界を手に入れたことで


この世界は魔族のものに


住んでいる者達の信仰の対象は


・・・


ルシが神に


・・・


ルシに敵対していた神が いや元神が


魔王に


・・・


元神 魔王がルシを睨み


「私に敵うと思っているのですか」


ルシはクスリと笑い


「いつまで 神を気取っている 貴様は魔王だろ」


「呼び名など どうでもいいことですよ あなたが神になったといえ 転生してからまだ10数年です 本来の力の10分の1も出せないでしょ 私に勝てる者などいないのですよ」


「ふん 誤魔化すでない 貴様も本来の力が出せないはずだろ 英雄召喚は千年に1度だけしか行うことが出来ない それを貴様は己の力を消費して異世界の者を2人も召喚し 英雄の肉体を作ったのだ 貴様も本来の力の半分くらいしかだせないはずだろ」


「ふふふ そうですが それが何か あなたは10分の1 私は2分の1 どちらが強いのか馬鹿でも分かりますよ」


「ふん 馬鹿は貴様だろ 貴様には天敵がいることを忘れているだろ 貴様が自ら作った天敵がな」


「何を言っているのです」


ルシは俺を見て


「あつし こいつを殺せば 今まで私にしてきたことを忘れてやる やれ 恨みを晴らすがよい」


えっ 俺が


すずが俺の横に来て


「英雄は 魔王と対峙するとステータスが5倍になるのよ」


ハルトが俺の横に来て


「英雄が3人揃えば 更に10倍になるんだよな」


ルシが笑いながら


「行け 魔王を倒せ 英雄達よ」


仕方ない 行くか


「50倍になった 俺達3人なら倒せそうだな 行くぞ すず ハルト」


魔王は怒りに満ちた顔になり


「くっ ふざけるな 我は神だ 誰も我には敵わぬ」


ルシは笑いながら


「だから 貴様は魔王だろ ボケたのか 哀れな魔王だな」


「援護します スキル 【王女の激励】 英雄様 すず様 ハルト様 魔王を倒してください」


「神様 お久しぶりですね あっ 今は魔王でしたか あなたの望みである魔王討伐を叶える手伝いをします ご主人様 援護します スキル【天使の翼】 魔王を倒しましょう」


「では 私も手伝うとしよう スキル【神剣】 スキル【神鎧】 あつし すず ハルト 魔王を倒せ」


離れた場所から アカリが


「あつし 魔王を倒して呪いを解いてくれたら 今までしてきたことの罪は 左足に剣を突き刺すだけにしてあげるわよ」


離れた場所から アオイが


「あつしくん それじゃあ 私は右足に剣を突き刺すだけにしてあげますね 頑張ってください」


魔王は 俺達に向けて光魔法を放ってきた


レーザーのような光が 俺の身体を すずの身体を ハルトの身体を


「くっ 痛い」


くそ そういえば 初めてダメージ


ルシはクスクス笑いながら


「やはり 馬鹿だな 魔王が光魔法を使ってどうする」っと


俺は魔王に接近して剣を振り下ろす


魔王は光の魔法で自らを包んだ


魔王の左後ろから すずが剣で突きを


魔王の右後ろから ハルトが剣で突きを


「なぜ 魔法が効かぬ」


魔王の背中に すずの剣が ハルトの剣が


そして 俺の剣が


「ざしゅっ」っと


魔王を切り裂いた


魔王は困惑した顔で


「なぜ なぜ なぜ 私の魔法を受けたのに あなた達は動けるのですか なぜ」


んっ 何だ よく分からないけど


俺は剣で


困惑して動かない魔王の首を


「ざしゅっ」っと


斬りおとした


・・・




あれっ 終わり?


魔王ってこんなに弱いのか


ルシが俺に近づいてきて


「あつしよ よくやった」


「ぐはっ ぐふっ」


ルシが 俺の腹にパンチを 頬にパンチを


そして


「うがっ」


俺はルシの蹴りで吹き飛ばされる


うっ 痛い 


「あつし お疲れ」


「ざしゅっ」


「うわああああああっ」


アカリが俺の左足に剣を突き刺した


「あつしくん お疲れ様です」


「ざしゅっ」


「うわああああああっ」


アオイが俺の右足に剣を突き刺した


ぐっ うううっ


「ご主人様 お疲れさまです」


にっこり笑うフィム


仕方ないよな 特にフィムには酷いことをしたからな


転生して1週間は毎日フィムを犯した


毎日 毎日 泣き叫んでいたからな


フィムは剣を手に持ち


「ご主人様 では 私は胸を」


「ああ 好きにしろ」


フィムは 俺の胸に


顔を埋めた


えっ


「ご主人様 ゴメンなさい 本当にすみませんでした」


フィム


フィムは俺に抱きつき


「スキル【天使の愛】」


えっ 温かい これは


身体が温かな光に包まれ


・・・


全身の傷が癒えていく


・・・


そしてフィムは


俺にキスを


・・・


どうして


・・・


イリスが俺の側にきて フィムの頭を優しく撫でる


そして イリスが俺を睨み


「英雄様 いえ あつし あなたを この世界から追放します」


・・・


俺はもちろん


「断る」

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