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俺には弱点がある


初めての街に着くと


しばらく力が使えなくなるのだ


大きな街だと 数日は力が何も使えなくなってしまうのだ


・・・




「あつし いい加減にしないと怒るわよ」


「えっ えっ 何が」


「私が気づいてないって思っているの」


あれっ バレてるのか いや 見えてないはず


「いててて」


すずが俺のほっぺをつねってきた


「今日から部屋も別々にする」


「えっ えっ」


「謝らないなら 別々の部屋だからね」


「えっ ご ごめん」


「やっぱり」


「えっ」


「私だけじゃ不満なの」


「えっ すずのこと好きだよ」


「じゃあ どうして 新しい街に着くたびに魔力枯渇しているのよ」


うっ 言い訳は無駄なのか


可愛い子がいるから仕方ないよね そのための魔法なんだから


「反省してないなら 別々の部屋にするけど」


「えっ でもそれだと 魔法が使えなくなるよ」


「どうしてそうなるのよ」


「こっそり すずに抱きつけってことでしょ」


「もう 違うでしょ 他の女性に抱きついているから 魔力枯渇しているんでしょ 毎回毎回 この街に来て3日も魔力が使えないってどういうことなのよ」


えっ この国の王都は可愛い子が・・・


「ムッ 可愛い子が多いって言いたいの」


「えっ えっ そうだ すず いい方法があるよ」


「何」


「回数を増やせば」


「いててて」


すずは俺の頬を強くつねる


「怒ってるのよ」


「ほら 魔力は大事だろ 命にかかわるから 2人で真剣に考えないと」


「馬鹿あつし 私のこと好きなの」


「もちろん 大好きだよ」


「じゃあ 今度からは 移動した日も戦えるのね」


「えっ ダメだよ ほら 戦いは命がけなんだから 戦う日は魔力満タンじゃないと」


「だから あつしが変なことに魔力を使わなければいいんでしょ」


「う~ん でも ほら 無理だって分かってるだろ」


「ほんと馬鹿なんだから まったく反省しないのね」


「えっ しているよ」


「じゃあ いいのね」


「うん 分かったよ 今日から 回数を増やそうね」


「何の話よ 馬鹿~」






俺には弱点がある


・・・


可愛い女性が歩いていると


・・・


魔力が消費されてしまうのだ


・・・

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