第29話

「騎士団、陣形を!」


 扉を開け、複数の気配がしダンジョンの魔物に対して俺達は一気に戦闘態勢をとる。


「なっ!」


 部屋の中からはそんな声が聞こえ、誰もが予想していなかった事が起こる。


「貴方達は……」


 オーウェン兄様が、中にいた人にそう声をかけ、ギルド長が中にいた人に気付き、戦闘態勢を解くように、言ってきました。


 驚いた事に中にいた人は、俺も知っている人達でした。


「ギ、ギルドマスター……何故此処に……?」

「【野獣】達だと……?」


 そう、中にいた人は違うフィールドを探索していた【野獣】の皆さんでした。


「どうして、おめぇらが此処に居るんだ?」


 その疑問はごもっともです。

 何せ、【野獣】の皆さんはフィールドの【草原】を調査している筈ですから、ここ【洞窟】のフィールドの下層に居る筈がない。


 一体何がどうなっているのやら……。

 詳しく話を聞く必要が有りますね。



 ◇◇◇


 なるほど……話を聞いたら、何故此処に【野獣】の皆さんが居ることが分かった。

 なんと、【草原】の下層もどうやら此処に繋がっていた様子で、もしかしたら他のフィールドの下層からも繋がっているだろう事が分かる。


 で、1つ前の大部屋には普段は、階層主と言われるボスモンスターと呼ばれる魔物が、居る筈だが、何故か中に入っても何も居なかった事から、ここのボスモンスターもあのスタンピードに駆り出されたんだろうと結論が出た。


 その結論が出た時には【野獣】の面々は「ス、スタンピード!」と言いながらかなり慌てたようになったが、既に討伐が完了したことを伝えると、ほっとした様子だった。


 その後に被害の方を聞かれたが、人的被害は皆無で、回復アイテムの大量消費と、従魔の一部のみの被害と伝えると「えっ?」って、意味が分からない様子だった。


 説明をギルド長に丸投げし、俺は騎士団と部屋の調査に移った。

 どう見てもこの部屋が、ダンジョンの最下層に当たる所で、尚且つ最終地点のようだから。


 この部屋までは一直線で、入口以外に通路もないみたいで、ざっと見渡しても他に隠し部屋や通路も発見できない。


 困った……ダンジョンマスターが存在しているらしいダンジョンにて、ダンジョンマスターが居るところが全く分からなくなってしまったのだから……。


 で、俺達が部屋を確認している時にギルド長が【野獣】に対して質問をしていました。

 この部屋に来たときに何か無かったのかを。


 だが【野獣】のメンバーもこの部屋に着いたときは何も無かったそうで、何かないか部屋を調査し終わった頃に俺達が現れたそうだ。


 いや、調査したのなら先に言えよ!無駄に調査したじゃないか!


 まぁ、念には念を入れるという意味では丁度良かったから、それは不問としましょう。


 それから少し経ち【野獣】より【草原】の事を聞いていると、何やらこの部屋にぞろぞろと人が集まり始めました。


 その人等は他のフィールドを調査していた人達がどうやらこの階層まで、辿り着いたようで、これで後1パーティーが揃えば今回ダンジョンを調査を依頼した冒険者が揃う。


 因みに今回ダンジョンの調査を依頼した冒険者パーティーは【野獣】【お姉さま】【新緑】【歓喜】の4パーティーで、今ここに居ない【歓喜】以外が集まった事になる。


 それぞれの調査結果を聞いていると、ダンジョンの中は何処にでもあるような内容だった。

 普通に探索して、普通に魔物を討伐してと。

 資源も豊富なようで、薬草やらその他の素材をかなり集めてきたそうだ。


 薬草に素材……俺が行っている山には無いものばかりでちょっと羨ましい……。

 後で、ギルドを通して買い占めよう。

 うん、決まりだな。

 数が少なければ、従魔に取りに行かせるなりして集めよう。

 今回かなり色んなポーションを使ったから、補充をしないと、少し不安だからな……。


 えっと、【野獣】は【草原】で、【お姉さま】は【湖】、【新緑】は【森】だったか……そのフィールド限定の素材も有るみたいで、それは冒険者ギルドが取り纏め、後日報告書を依頼主の俺に提出してくれるらしい。


 いやはやたまりませんな!依頼料は掛かるけど、それ以上に情報が欲しいから助かる。


 そうこうしていると、新たにこの階層に誰か来たみたいだ。


「んっ?リーダー、リーダー。奥に誰か居るみたいだ」

「……そのようだなオルト……油断するんじゃないぞ……」

「まさか、これまで出てこなかった魔物が集まっているんじゃないでしょうね……」

「なっ、リンダ!そうなのか!くっ、通りで簡単に進めたはずだ……どうする、リーダー?」

「こうなれば、先制攻撃しかないだろう!」


 何やら物騒な言葉も聞こえるな……あいつ等は……あぁ【歓喜】の奴らか……。

 おい!まさか、俺達に気付かないなんて無いだろうな?まさか、このまま攻撃をされるなんて、たまったもんじゃないぞ!


【歓喜】のメンバーの3名はそれぞれ攻撃態勢に入ったようで、武器を構えこの部屋に突入してくる。

 遅れてもう1人が、こちらに気付いたようで。


「おい、まて!あれは領主様やギルドマスターに他の冒険者達だ!止まれ!」

「「「えっ……?」」」


 後のもう1人が、仲間を制止し何とかこちらに攻撃が止まったが【歓喜】のパーティーが、この部屋に全員が足を踏み入れた瞬間に、部屋全体が発光し何処かに転移する感覚が襲ってきた。


 その光景に誰もが「へっ?」「なっ!」と驚いていたが、もうどうもすることが出来ない。

 そのまま俺達は何処かへ飛ばされてしまった。



「ここは……」


 誰が呟いたかは分からないが光が収まり、全員が辺りを見回す。

 どうやら、皆が同じところに飛ばされてしまったようだ。


 辺りを見回すと先程の部屋より、豪華な神殿タイプの部屋で、先程の部屋よりも広く、奥には巨大な水晶が浮かぶ台座がある。


「ダ、ダンジョンコア!」


 そうギルド長が叫び、誰もがそのダンジョンコアへと視線を向ける。


 へぇ、あれがダンジョンコアか。

 確かあれに似たやつ持っていたよな?大きさはあれより大きいのから小さいのまで……。

 なるほど、ダンジョンコアだったのか。


 アルトはそう言って、アイテムボックスに眠る数あるダンジョンコアを脳内で確認した。


 使い方は不明だったから、無視していたがギルド長か誰かに聞いたら教えて……あぁ、神書で確認したら良かったのか……。

 しまった、忘れていたよ。


「ここは……?」


 それからオーウェン兄様がこの場所について訪ねる。


「……ここは、わたしのダンジョンの最下層で、コアルーム……」


 オーウェンの疑問に何処からともなく声が聞こえてきた。

 その声は何処か弱々しくも聞こえる。


「誰だ!」


 オーウェンも返しにそう言う。


「……わたしは、このダンジョンのダンジョンマスター……」


「ダ、ダンジョンマスター!」


 この声の主がダンジョンマスターと分かり、皆警戒し武器を構える。


 だが、その声はやはり弱々しくも聞こえるが、あの凶悪な魔物達を従えるダンジョンマスターに対して一切の油断も出来ない。


「……貴方達の目的は、何故此処に来た?」


 その質問に首をかしげる。


「目的?……ダンジョン内でスタンピードが発生し、それを解決するため調査に……」


 そう、俺が話している最中にダンジョンマスターは声を被せてきた。


「スタンピード!って何なのよ!わたし知らないわよ!」


 何やら焦ったように話しかけてきた。


「なに?どういう意味だ。【洞窟】エリアの1階層で、夥しい数の魔物が溢れ出た。紛れもなく、スタンピードだろうが。ダンジョンマスターである者が知らぬ事じゃないだろ?」


 ギルド長の冷たく、威圧たっぷりのその声に、ダンジョンマスターは。


「ひっ!……あれは仕方がなかったのよ……」

「仕方がない?どういう意味だ?」

「【洞窟】に物凄く大量に外の魔物が入ってきたのよ?低ランクの魔物と思って、始めは放置してたら、ダンジョンの魔物じゃ相手にならないくらい蹂躙されちゃって……。どっかの魔王が、攻めてきたって思ったのよ……」


 あっ、視線が、視線が痛いです。はい。

 どうも、皆さん。

 スタンピードの原因ぽい、アルト・ディオング・ミルフェルト第11王子です。はい。


「……しかも、外の魔物達は今は人間達と手を組、今も【洞窟】の至る階層にいるし……訳分かんなくなって、貴方達をここに転移させたんだけど……貴方達は魔王の手先じゃないわよね?」

「違うね……」


 オーウェン兄様?返事しながら此方を見るの止めませんか?

 その視線が今はとっても辛いんです。


「違うの!じゃあ、あの大量の魔物は?魔王は?」


 何やら元気が出て来たダンジョンマスターは、ダンジョンコアの後ろから勢い良く飛び出し、俺達の前に姿を表しそう叫ぶように質問してきた。


「っ!妖精!ここのダンジョンマスターは妖精だったのか!」


 ギルド関係者や騎士団達は、ダンジョンマスターが妖精だったのを見るや慌て出した。


 ふむ、ダンジョンマスターは色んな種族が居るんだよな?何故妖精だからって、そんなに慌てるんだ?


「あの……わたしの質問が……まぁ、いいわ。改めて、わたしがこのダンジョンのダンジョンマスターで、ダンジョン妖精のNo.971よ!」

「やはり、ダンジョン妖精!」

「あの……ダンジョン妖精ってなんですか?他のダンジョンマスターと違ったりします?」


 その俺の質問にダンジョン妖精こと、No.971が答えてくれた。


 何でも、ダンジョンの属性はダンジョンマスターの属性通りになる。

 属性は色んなフィールドエリアと、魔物の種類に影響し、又はダンジョン内の宝箱までその属性に依存しているのだとか。


 亜人であるゴブリンがダンジョンマスターだったら、ゴブリン族が中心のダンジョンと、ゴブリン族が生活しやすいフィールドエリアになるらしい。


 ただ、それはダンジョンがある程度、力を付けてきたららしくて、始めの内は低ランクなら種族に関係なく、魔物もフィールドも作られる。

 ただ、あまりメリットは無いらしいが。


 それに比べ、ダンジョン妖精は何が違うかというと、属性に縛られず、ダンジョンを産み出せるらしい。

 ただ、妖精は生きるために食事は必要はなく、そこは他のダンジョンマスターになった種族と同じだが、他のダンジョンマスターの種族は魔力だが、妖精は神力を取り込むことによって生きているとか。

 ふむ、魔力は聞いたことがあるが、神力なるものは始めて聞いたな……。


 だが、神力がある場所はこの世界には決まった場所にしか無いらしい。

 他のダンジョン妖精は魔力をダンジョンコアに吸わせ、神力を僅かながらだが得ているのだとか……。


 ふむ、まだいろいろ聞きたいことはあるが、残念なことにそうは出来ないみたいだ。


 何時までも、兄様やギルド長に探索中の仲間や兵士と冒険者、そして、避難している住民をそのままにするわけにはいかないから。


「興味深い話ですが……ダンジョン妖精?さんは、まだ、スタンピードを発生させ、ダンジョンの外に攻めたりしますか?」

「しない、しない、しないわよ!あんなに恐ろしい魔物が複数居るのに、そんなことしたら、次はダンジョンコアの破壊をされそうなのよ!……今は、攻撃しないわよ……ね?」


 うん?俺の従魔を怯えてるのか?

 そんなに強かったっけな?従魔にする前は普通の魔物だったけどな……ゴミ山でレベル上げすぎたかな?


 そう考え、アルトはギルド長にオーウェン兄様やケビン兄様を見る。


「……ダンジョンコアの破壊についてだが、過去のダンジョン妖精で考えると、確かに町や都市なんかと協力し合う場所もある。が、……何時までも友好的にとは出来るのか?いきなり友好的なダンジョンが、町や都市を滅ぼしたりするような、話は聞いたことがあるが?」


 ギルド長が言った言葉でどういう事かと、詳しくギルド長の部下に聞いてみると、ダンジョンが出来たばかりの頃は、中の階層も少なく、出てくる魔物も低ランクなものばかり、人が住む近くにダンジョンが出来た場合は、有益かどうかで、ダンジョンを破壊……つまりダンジョンコアを破壊するか決めるらしい。


 ダンジョンコアが無くなれば、ダンジョンの機能はなくなり、次第にダンジョンの入口が無くなるらしい。


「……そんなこと出来るわけ無いじゃない……もし、そうしようとしたら……ダンジョンが潰される運命しかないわ…… 」


 何故か、ダンジョン妖精は俺の方を向いて、顔を青くする。

 そして、軽く魔力を感知するがこの感覚が何か分からない。


「やっぱり……そちらに居る貴方にはどうあがいても勝てないわ……デタラメすぎるわ」


 何か分からんが、俺に向かって酷い言いようだな。

 失礼な奴だ。まったく。


「なるほど……あまり信用は出来ない、か……アルト、どうするか決めるのはお前だ」

「えっ!僕が?オーウェン兄様ではなく?」

「当たり前だ、このダンジョンがある土地の責任者は領主であるアルト、お前だ。俺やケビンはお前の兄だが、今は陛下……父上からの命により、アルトの部下として働いているだけだぞ?」

「そうだった……」

「えっ!領主……いえ、領主様だったの!」


 まぁ、元よりダンジョンを利用して、粗利を得る予定だったから残してほしいが、最後に現れた凶悪な魔物の事があるなら、その事を考え直した方が良さそうだ。

 だが、領主と知ってダンジョンマスターの顔と来たら、有り得ないっていう風に驚かなくても……頑張ってるのになぁ……。


「よし、潰しちゃおう」

「ひぇっ!ちょっと、待って……待ってください!」

「何か?」

「ダンジョンコアを壊さないで~!そんな事されたら、わたし、わたし……」


 そっか、ダンジョンコアを破壊したらダンジョンマスターも死ぬって、ラノベでは有名だもんな……可哀想だが、町の安全のためにはなぁ……。


「ダンジョンコアをまた造るのに何十年って掛かってしまうわ~!」

「えっ?死なないの?」

「……死なないわよ……」

「えっ、そうなのか!」


 おっ、ギルド長もダンジョンコアを破壊したらそうなると思っていたらしい。


「ダンジョンコアを破壊したら、ダンジョンマスターは消滅するって聞いていたが……」

「それは勘違いよ、ダンジョンコアが破壊されると、緊急避難魔法が発動して、その場にいたダンジョンマスターは強制転移させられるだけよ……あっ……それは、秘密だった……」

「秘密だった?どういう意味かな?」

「あわわわっ……それ以上は話せないのよ……もし話したら、わたし……他のダンジョンマスターから消されちゃう……」

「消されるとは、穏やかな話しじゃないね」


 いや、ケビン兄様?俺もさっきそうしようと、言ってしまったけどね。


「お願いよ領主様~、領主様の領地に貢献できるようにやって行くから、ダンジョンコアだけは……」

「貢献って……何が出来るのさ」

「それはもう!領主様が必要な魔物を出現させたり、薬草や木の実に果実……その他にも鉱物資源なんかもダンジョンで…採取出来るように……そう!頑張ってダンジョンを作り替えることも出来るわ!」


 それは凄いな……そうなれば町を運営していくのに非常に助かる。

 だが、そう言ったことが出来るなら他にダンジョン妖精と良い関係を築いている町や都市が、もっと栄えていても良いはすだよな?

 これ迄この世界で生きていて、あまりそんな話しは聞かなかったような……。

 ラノベでのダンジョン経営の話だと、ダンジョンの侵入者を倒すなりして、何とかポイントが必要だったりするのが多かったけど……もしや


「……それをするのに、必要な物は何かあるのかな?」

「ギクッ!」


 いやいや、声に出してまで驚かなくても……。


「話すんだ」

「そ、それは……魔物を産み出すのも、資源を採取可能にするのも、ダンジョンを強化するのもそれに応じた、ダンジョンエネルギー……わたし達はDEが必要なの……」


 やっぱり……呼び名は違うがDEが必要なのか。


「DEね……それはどうやって手に入れる?」

「DEは……」


 ダンジョン妖精こと、No.971が言うには、ダンジョンエネルギー通称DEを取得するには、この土地に存在している、魔力や神力をダンジョンコアが吸収し、ダンジョンマスターがダンジョンコアを使いDEに変換出来るらしい。

 他に方法が2つ在るらしく、1つ目は俺が思った通りに、ダンジョンの魔物以外の生き物がダンジョン内で倒され、ダンジョンに吸収し魔力に変換をしていたらしい。

 俺の従魔も死なせてしまったが、戦いの後に死体を回収しようとしたら無くなっていたのは、ダンジョンが吸収したのが原因だった。


 それに、もう1つの取得法は何かしらの物質をダンジョンによる吸収した時だった。


 この土地には神力が多く存在しているので、DEを増やすのは神力の吸収が主だったようだ。

 まぁ、そうだろう。

 だって、このダンジョンに入ったのは今回の調査が始めてで、それまで、野良の魔物でさえ、誰も入ったことは無かったからな。


 死体の吸収についても、死体に魔力が豊富な状態じゃないと、物質での吸収と変わらないみたいだ。


 因みに物質の吸収は魔力変換率は余り良くはない見たいで、例えば回復ポーションに使うルミール草を1つ生やすのに、ルミール草5輪程は必要とのことだ。


 なので、ダンジョン妖精であるNo.971は土地からの吸収しか頭になかった。

 で、現状も土地から神力を吸収しているが、土地の神力を吸収し尽くすと、土地が枯れ果てるから、余り無茶には吸えない。

 そうなると、DEが直ぐには貯まらない。

 ダンジョン内の魔物を復活させるには、神力が必要。

 と、現時点では直ぐには資源等は難しいらしい。


 だが、俺は1人この話を聞いて在ることを思ったが、ギルド長や冒険者達が居るこの場では実行は出来ない。


 さて、考えも纏まったし、次に移るとしようか。




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