第27話

「待たせたっす!野郎共!」


 攻め悩んでいた仲間達はその声に歓喜した。

 いきなり声を掛けられたので、驚きはしたものの、助けに来た仲間のお陰で、停滞していた戦況が劇的に変わる。


「疲れている者は、下がってサポートに回るっすよ!」


 そう言いながら、戦闘に加わり手に持ったロングソードで敵を斬り付ける。

 斬り付けた相手……ストーンゴーレムはそのままドロップアイテムを落とし消える。


「ありゃ……随分と呆気ないっすね……。数が多いだけっすね。よし!主君に仕える仲間達よ、一気に殲滅するっすよ!」

「「「「おおおおおおおっ!」」」」


 全身を色んな装備で固めた魔物の鼓舞により、応援で駆けつけた仲間とこれまで戦っていた仲間が光輝く。

 そして、不思議なことに身体中から力が沸きだし、そのもの達も戦場で敵を倒しながら駆け巡る。


「うぉ!仲間が、仲間がピカピカ光ったっす!光ったっすよ!……これは一体……!?もしかして、これも主君のお力……!!凄いっす!仲間が見違えるように強くなってしまったっす!」


 装備で固めた者は、此処に居ない主君を更に崇める。

 そして、その者にとって絶対なる主君の命令で、この戦場を任された者は何が何でも主君に吉報をと、更に敵を殲滅していく。


 回りに居た仲間達も、そんな装備を固めた者を見て、この戦いに勝利を感じ、其々の行動をしていく。



 そんな戦いが更に何時間が経ち、敵の情勢が変わりつつある。


「んっ!みんな気を付けるっす!見たことない種族が混じり始めたっす!無理な攻撃は避け、討伐は俺に任せるっすよ!」


 装備を固めた者はロングソードを一振りし、ダンジョンの魔物でコボルトやスライムを倒していく、ちょいちょいシャドーも混じってはいるが、気にした様子はない。

 新たに現れた魔物と言えば、グリーンモスやアタックバードにプレイリーウルフを初めとした魔物の軍勢だった。

 その代わりコボルトやスライムは数が少なくなってきていたが、それは気にならない程に相手の数が多い。


「……何すか、多くないっすか?終わりが見えない戦いって……最高じゃないっすか!みんな!これを乗り越えたら更に強くなれるっすよ!」

「「「「おおおおおおおっ!」」」」


 だが、それさえも眼中にないみたいで、攻撃を加速させて行く。

 中には変わった攻撃をしてくる魔物も居て、少しは戦いにくいみたいだが、気力は減っていない。


「うわっぷ!……アイツの糸には注意っすね……後、魔法を使ってくる奴も混じっているんすか……。仕方がないっす!」


 特殊攻撃をする魔物に対して、選択した攻撃は


「火炎旋風斬り!」


 職業が戦士の取得技である旋風斬りに自信の火魔法を組み合わせた攻撃であった。

 その者が放った斬撃は炎を纏い離れた相手に高速で飛んでいき、斬撃に斬られながら燃やされていく。


「へっ!伊達に戦闘職は戦士と魔法使いを取得しているんす!これくらい甘々っす!」


 戦闘職……職業の事を言っているんだが、この者は最下級職の見習いを修め、現在は戦士と魔法使いの職業に就いている。


 見習いが外れるだけで、その職業の恩恵は良くなる。

 その時の恩恵はステータスの上昇で、職業のレベルや個体のレベルが上がる度に、選択取得した職業によって、ステータスの上昇値が変わるのだ。

 だから、この世界では職業に就く前に個体のレベルを上げてしまうと、職業に就いた時に上がるステータスの上昇値が勿体ないとされ、普通の人達は子どもが五歳になったら、職業に就かせに行くのだ。


 たた、アルト達みたいな王族は産まれたときから、王子や王女の職業に就いて、両親が同じ職業に就いていた場合にも、子どもは既に親の職業に就いている。が、両親が戦士だった場合は、子どもは見習い戦士の職業に初めから就いている場合があり、その子どもは他の職業に就いていない子どもよりもステータスは高い。


「うっひゃー!凄いっすね!流石にこの量の魔物を討伐しただけはあるっす。職業のレベルが上がるのが体感で分かるっす!」


 普通は1日にこんな大量の魔物を討伐する事はないので、一般の人は職業レベルが上がっても2~4位で、下級の魔物だけでなく中級の魔物も狩っているので、レベルが今もなお上がり続けている。





 戦い初めてどの位の時間が経ったんすか?

 ダンジョンの魔物をどれだけ討伐したかも分からないっす……。


 今もダンジョンの魔物との戦闘は継続してるっすけど、全く終わりが見えないっす。


 変わってきてるって言ったら、ダンジョンの魔物の種類が変わったことっすかね?

 仲間達の攻撃は最早通用しなくなっていて、魔物討伐は俺一人に任されたような状況で、仲間は回避やサポートに徹する事しか出来なくなってしまったっす……。


 倒した側から敵が戦っている部屋に雪崩れ込んでくる。


「火炎旋風斬り!」


 今日この技を使うのは、何度目になるんだろうか?それは使った本人さえ分からない。

 広範囲に広がる炎に、ダンジョンの魔物は斬り焼かれていく。

 しかも密集していた事が仇となり、その炎は周りの魔物にも引火していった。


「あー、うん。計算通りっすね」


 仲間のラットラット達はそんな技を放った本人に対して、物凄く尊敬な眼差しで見つめられていた。


(き、気持ちいいっす!仲間からの尊敬な眼差し……最高っす!偶然だったっすけど、結果は最高っすね!)


 そんな風に頭の中では考えていた。

 そんな時にダンジョンの魔物の種類が更に変わってきた。


「なんすか?デカイシコロの仲間っすかね?」


 新たに投入されたダンジョンの魔物はゴールドゴーレムだった。

 先程まで、ブロンズゴーレムやアイアンゴーレムにストーンゴーレムを倒していたが、全身が金色に光そのボディに目を引かれていた。


「変わったデカイシコロっすね……まっ、討伐してドロップアイテムを回収するだけっすね」


 現れたのは全身が金で出来ており、その体格はアイアンゴーレムよりも大きいゴールドゴーレムだった。

 初めはゴーレムの後ろに隠れ、奇襲をかけてくるダンジョンの魔物に対して、驚いて調子を乱されたものの、それからはゴーレムの後ろから奇襲をかけてくる魔物ばかりで、今は慣れてしまっていたが、どんな魔物がゴールドゴーレムの後ろに居るかは全く分からない。


 だだ、アイアンゴーレムよりは大きいゴールドゴーレムは頭をダンジョンの天井にガリガリと擦りながら、少しずつ近づいている。


「デカけりゃ良いってものじゃないっすね。戦えるんすかね?あの状態で……あっ、」


 少しずつ近づいていたゴールドゴーレムだが、天井の出っ張りに頭をぶつけ、盛大に後ろへと倒れ込む。

 それに巻き込まれたダンジョンの魔物達は、ただドロップアイテムに変わっていく。

 そんな光景が、あちらこちらで見受けられていた。


「あぁ……あの金ぴかデカイシコロ…仲間じゃないっすよね?」


 そう呟きながら、ラットラット達を見るが、ラットラット達も困惑してるのか、首を傾げる者が多かった。


 倒れたゴールドゴーレムはその場でジタバタし何とか起き上がるが、その時もダンジョンの魔物達を巻き込みドロップアイテムに変わっていく。


「なるほどっす」


 何がなるほどなのか分からないが、ゴールドゴーレムのお陰で、ダンジョンの魔物が減り、難なくゴールドゴーレムに近付け、持っていたロングソードで斬り付けこれも難なく倒してしまう。


「急に、楽になったっす……やはり、これはボーナスステージっすね」


 その後も宝石で出来たゴーレムにミスリル出来たゴーレムやアダマンタイトで出来たゴーレム等出てきたが、結局、ゴールドゴーレムと同じ末路を辿っていった。


 そして、ドロップアイテムを回収していたラットラット達だけ、バタバタとしている状態であった。


 その後にゴーレム達が出てくることは無くなり、アンデット系の魔物が増えつつあった。


「……臭いっす……物凄く臭いっす」


 ゾンビ特有の腐肉臭がダンジョンの中に立ち込める頃、手強い魔物も現れ始めた。

 が、ゴーレム達には歯が立たなかったラットラット達は、ゾンビ以外のスケルトン等の相手が出来るようになり、戦況は落ち着きを取り戻していた。

 で、必然的に腐肉臭の原因のゾンビの攻撃担当は決まっていた。


「うぉぉっ!何でっすか!もうちょっと、この臭い魔物に攻撃してほしいっすよ!」


 そんな訴えを周りの仲間に伝えるが、全員が全員聞こえてないふりをし、自分が攻撃できる相手だったり、仲間のサポートだったりに集中する。


「……なんすかあいつ……立派な鎧を着てるっすけど、首が取れてるっすよ?痛くないんすか?」


 それは漆黒の鎧を装備したデュラハンだ。

 その数は10体位と数は少なめだが、明らかに今までのダンジョンの魔物とは雰囲気が違う。


「……強いっすねあの頭無し……それに、あいつらもっすか……」


 チラッと見える所には、漆黒のローブを纏って見え隠れしているリッチに、豪華な装備をしたゾンビにスケルトンに目が行く。


 まだ、部屋に入ってきたばかりで前の魔物が邪魔になりこっちに来れてないが、仲間のラットラットでは相手に出来そうにはない。


「仕方ないっすね……一旦前の部屋まで後退するっす!敵をこの部屋に入るだけ入れた状態にするっす」


 その指示の通りに仲間は1つ隣の部屋まで後退する。

 そして豪華な装備をした者が1人部屋の入り口に残り、この部屋がダンジョンの魔物で一杯になるまで待ち……


「火炎旋風斬り!」


 入り口周辺の魔物をまとめて倒し


「からの……とりゃぁ!として……全力退却ぅ!!」


 何かを投げ、サポートととして残っていた、数匹のラットラットと共に逃げ出した。


 そしてその後方では、激しい爆音がなり、後ろから激しい炎が徐々に迫ってきていた。


「うぉぉぉぉぉぉぉっ!マジっすか!威力有りすぎっすよ!主様ぁぁ!」


 何とか1つ前の部屋まで戻り


「フレイムシールドォォォォッ!」


 何とか炎の防御魔法を、入口いっぱいに広げ、仲間を守る。


「うぉぉぉぉぉっ!持ちこたえるっす!」


 炎の防御魔法は爆炎を吸収し、何とか持ちこたえた。


「ゼーハー、ゼーハー、ゼーハー、……危なかったっす……ギリギリだったっすね……」


 そう言って地面に大の字に倒れるが、ラットラット達が魔力回復やスタミナ回復のポーションをその者の口に突っ込んでいく。


「うぷっ!……ぷはぁーっ……助かったっす……助かったっすけど味は最悪っすね……」


 ポーション等は効力優先で味はくそ不味いのは仕方がない。

 命には変えられないのだから……。


「よし、体力も戻ったし、さっきの部屋に行くとするっすかね」


 そうして休む暇なく先程の魔物が溢れていた部屋に戻る。


「おぉ!ドロップの山っす!流石にあの攻撃は効いたっすね!……気を付けるっす……近くに魔物の気配がするっす……」


 辺りを見回してもこの部屋には倒した魔物のドロップアイテムが散乱しているだけだ。

 だが、確かに魔物が数体だが気配は確実にする。


 ……深く気配を探るが、いったい何処にいるか確認ができない。

 そんな時、遠くで立て続けに爆音が鳴り響いた。


「……向こうもさっきのを使ったみたいっすね……無事っすよね、姉御達……」


 その爆音の正体は、先程この部屋に投げ入れたマジックアイテムみたいだった。

 向こうの仲間達も気になるが、先ずはこの部屋に居るであろう魔物が優先だ。

 そう思い、意識を集中し敵の気配を探る。


「ん?気配が遠ざかってるっすね……よし、ドロップアイテムを回収した後先に進むっすよ!」


 気配があったが、見えない魔物は何処か行ったようで、倒した魔物のドロップアイテムを回収するが、落ちている箇所はこの部屋に留まらず、先の通路にまで達していた。

 ドロップアイテムを拾い集め終わり、先へ進んで行く一行だったが、あれから魔物が全く現れなくなったことに疑問が生じながら、奥へと探索を続けていく。


 この道は一本道で、通路や小部屋を幾つか過ぎたところで、中位の広さがある部屋に到達した。

 その部屋には今入ってきた所以外に何ヵ所か通路があるみたいで、どの通路を通るか悩んでいると、他の通路からは徐々に洞窟に散らばった仲間の気配が近付いてくるのに安堵し、仲間の到着を待つ。


「来たっすね、待っていたっすよ?そっちは大丈夫だったっすか?」


 この部屋に来たのはこれまた防具やアクセサリーで身を固めたコボルトだった。

 手には似合わない位豪華な爪装備が装備されている。


「あ、危ないところだったよ……」

「そんなに強い魔物が居たんすか?」

「魔物?違うよ……いや、違わないか……あれだよ……物凄く臭い魔物が居たんだけど……、あれは危なかった……」

「あぁ、そっちにも居たんすか……あれは凄かったっすね……」


 お互いにゾンビの腐肉臭を思いだし、共に身震いをする。


「何が凄かったんだい?」

「何?何の話し?」


 そう言って別々の通路からも装備に身を固めたコボルトが、2匹ラットラットやスライム等を引き連れやって来た。


「おっ!三兄弟が揃ったっすね。さっきの話は途中で、物凄く臭い魔物が居た話しっすよ」

「えっ?そんなの居たんだ……」

「こっちにも居なかったけど?」

「「えっ……」」


 どうやら、この後詳しく聞いたら今まで戦ったダンジョンの魔物の種類はバラバラであったみたいだ。

 ただ、コボルトの1匹と出てきた魔物が少し被っていたみたいで、二人仲良く地面に膝をつき、落ち込んでいる。


 そんな時、この部屋に勢い良く飛んでくる影が4つあった。


「何、サボっているのかしら?貴方達?」

「ダンジョンの魔物はどうしたのよ?」

「あら?皆揃ってるわね?」

「本当ね。皆の通路がここに繋がっていたのね」


 そう各々喋りながらコボルト達の肩にとまる。


「あっ!姉御達!」

「ふふっ、相変わらず似合わない装備よね」

「か、格好いいと思うんすけどね……」

「「「「それはないわね」」」」

「ええっ……酷くないっすか?」

「だって、ゴブリンがそんな装備って……ねぇ……」

「ツルツルに腰布にこん棒でしょ?」

「そ、それは野生のゴブリンっすよ!……確かに頭はツルツルっすけど……」

「そんな事より、ダンジョンの魔物はどうしたのよ、急に現れなくなったわ?」

「それが、さっぱりだよ。聞いた話しどこも変わらないみだいだよ?」

「そう……ねぇ、ダンジョンはここで終わりなの?」

「いや、まだっす。あの通路は誰もまだ未探索っすね」


 ゴブリンが視線を通路に向けると、他の仲間も視線を向ける。


「なら、行きましょ」

「そうっすね」


 スパローが来た通路から仲間が合流し、奥の通路へと全員が進んでいく。

 暫くすると、小さな部屋がありどうやらここがダンジョンの最終地点のようだ。


 ただ、これまで下層に行く手段の階段やらが見付かっておらず、全員が困惑していると、部屋の奥から巨大な魔方陣が幾つも重なり展開される。


 その魔方陣は仲間の足元まで延びるほどで、誰もが危険を察知し、後の通路に後退する。


「皆!逃げるのよ!この溢れる魔力は危険だわ!」


 魔方陣から濃い魔力が暴れ出ており、これから召喚されるであろう魔物に対して、誰もが緊張していた。

 俺達で勝てるのだろうかと……。


 ゴブリンやコボルトとスパローが殿を務め、仲間を下げ、小部屋の通路に足を踏み入れた瞬間に、その魔法陣により新たに召喚された。

 まず、始めに召喚されたのはエンペラーアントだ。


 黒と金色の甲冑を着たようなその魔物は、直ぐ様ゴブリン達へと尋常ではない殺気を放つ。


「あ、あれはヤバイどころじゃないっすよ……」


 それは完全なる格上。

 そんな魔物が1匹召喚された。

 それだけでゴブリンもコボルト達もスパロー達も他の中間達誰もが絶望感を味わう。

 それはさっきの皆の快進撃が嘘のようにと誰もが思うほどに。


 だが、更なる絶望は続いているようで、魔方陣はまだ、動き続けている。

 その魔方陣からは未だに濃い魔力が溢れていた。


 程なくして、エンペラーアントの隣にはミノタウロス亜種がそれを囲うようにデススネークが召喚され、ゴブリン達は身体が震えるほど怯え、ラットラット達は逃げるのを忘れたかのように気絶していく。


 次に召喚されたのは、リッチロード。

 リッチロードはデススネークに座るように召喚された。

 リッチロードが現れた時には、立っていた筈のゴブリンやコボルトはダンジョンの魔物の圧力に負け、片膝をつく状態になり最早戦いや逃げるどころではなくなっていた。


 だが、流石と言えたのは誰もが視線を外さなかった事と言える。


 魔物が召喚される度に魔方陣は消えては行くが、残り二つまだ魔方陣は動いているみたいだ。

 これ以上何が召喚されるというのか……。

 この状態でも確実に戦えば全滅してしまうというのに……と誰もが思う。


 そして無情にもその何かの召喚の時が来てしまった。


「「!?」」


 全員が更にどんな魔物が召喚されるのか、絶望感を感じていると、魔方陣は激しく光だし

 、一瞬のうちに鈍い音が聞こえ、召喚の光が部屋に溢れ、そして光が収まってきた。


(なっ……)


 それが、相手の魔物を見ていた中間全員が思う心の声だ。




 召喚はされ光が収まった部屋。





 乾いた音をたてながら、ゴブリンの足元に転がってくる何か。





 正に、異常事態。





 先に我に帰ったゴブリンは





「……えいっす!」




 と、足元に転がって来た物にロングソードを1突き入れ、それを壊す。





「……どうなったんすか?」





 そして一言。





「……さぁ?」





 と、スパローの1匹が言う。





「け、結果良ければって言うし……良いんじゃないかな?」





 とコボルト。





「そうっすね……」




 結局、魔方陣から召喚はされた。

 だが、その召喚のせいでダンジョンの魔物は圧死した。

 魔方陣の大きさからしても、大きな何かの魔物だったのだろうとは思うが、ドロップアイテムに変わった今は分からない。

 まぁ、ドロップアイテムを鑑定すればどんな魔物のから手に入れられたのかは分かるのだが……。


 そんな中で生き残っていた、アンデットのリッチロードは身体がバラバラになり、頭部がゴブリンの足元に転がり、ロングソードで1突きされ消滅。


 結果、物凄い幸運を発揮したのか、ダンジョンマスターが馬鹿だったのかは分からないが、戦闘は終了した。


 それにより、小部屋にあるドロップアイテムを拾いそこのないように回収し、ダンジョンの入口付近に戻り、待機する。


 後は、皆の主のアルトの指示を待つだけとなった。



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