”LINEノベル”の発表から紐解く、「小説」に期待されている事。

作者 橘 ミコト

「100年後も出版業界が残っている」ために、考えなければならないこと。

  • ★★★ Excellent!!!

本文における作者様の考察に触れて思うことは、「出版社とはそもそも、何のために誕生した組織形態であったか?」という『原点』を、思い出す必要があるということです。
その理念とは、「才能があるのに、困窮している作家を救済するため」だったはずです。

このように、かつて出版社の経済活動は、『道徳』との両輪でした。
これはアダム・スミスや渋沢栄一も警告した、資本主義の大前提です。
すなわち、両者の足並みが揃わなくなったとき、この場合、出版業界は立ち行かなくなる――
出版不況となっている現状がその証左でしょう。

「いま、売れるもの」を追求した結果、「売れ続けるもの」が残らなくなってしまった。
「作家の青田買い」に気を取られるあまり、「売れ続ける作品を書ける作家」の発掘・育成を怠った結果ではないでしょうか。
明らかな朝三暮四モデルです。

この論考を『他人事』だと気にも留めないのなら、もう表現に未来はないでしょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

その他のおすすめレビュー

朽木桜斎さんの他のおすすめレビュー 91