第180話 ダモフェンリルの眉毛
ふっさ ふっさ。
ダモフェンリルの尻尾がそよぐ。
エマによるデイモンのブラッシングは日課となっており、毎日エマ特性のブラッシングミストで磨かれ、デイモンの頑固な毛皮はサラサラだ。
以前はブラッシングを嫌がっていたが、毎日の習慣にすることでサラサラをキープでき、ブラッシングは痛くて嫌なことではなくなった。
「ダモの模様はママに似てるけど、ちょっと違いますね。」
「母さんはお祖母様の種族の遺伝が強くて、ほぼシルバーのシベリアンハスキー柄ですからね。」
ダイアナの故郷であるストロガノフの里は、人間界に例えるとロシアだ。ロシアからの遺伝でロシアっぽい模様になったという事らしい。
レティがシルバーなのはカールが真っ白なボルゾイのような見た目でダイアナが黒髪なので中間色ということのようだ。
「じゃあダモの模様と色はパパからの遺伝ですか?」
「そうだと思います。父さんは公家ですから。」
公家ですからの意味が分からないエマ。
「ほらほら、みてください。」
ダモフェンリルが自分の目の上をフェンリルハンドで指し示す。
よく見ると、麻呂っぽい眉毛のような色の違う模様が可愛い。
「僕の第一印象がハスキー柄なのはお祖母様からの遺伝で、黒ハスキーで麻呂眉毛なのは父さんからの遺伝ですよ。」
「ダモの模様は可愛いですねえ。」
エマとデイモンがにっこりと微笑み合った。
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コメディ要素強めの現在ファンタジー はじめました。
◆ モン・サン=ミッシェルの鳥居ちゃん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890741272
10話あたりからコメディ要素多めになってきます。
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