第176話 プリンで喧嘩…しません!

今日のおやつはエマのリクエストでプリンだった。式部のプリンも美味しかったが、唄子さんのプリンも食べたかったのだ。


「エマちゃんとジジには固めのプリン。デイモンとマリーちゃんにはトロトロのプリン。」

唄子さんが、それぞれの好みに仕上げてくれた。


「ありがとう!唄子ちゃん!」

「ゆるゆるで美味しそうです。」

エマとデイモンが嬉しそうだ。


「デイモンには容器ごとサーブしたけどマリーちゃんの分はお皿に出そうね。潰れてしまうけど仕方ないね。」

「ありがとう唄子さん!」


「いただきまーす!」

あーん…もぐもぐ…美味しいです。

エマの小さな羽やデイモンのポフポフな尻尾が美味しそうに揺れている。


「サタン達はまだ喧嘩しているのかい?」

「あの様子では、ずいぶんかかりそうですよ。」

「仕方ない大人たちだねえ。」



その頃、保護者たちは…

「ならば、ロッテンマイヤーさんはどうだ?」

「いいぞサタン!」

サタンの案に乗っかるムニン。


「それならばデイモンは、おじいさんが飼っている犬のヨーゼフのポジションで存在を許そう。」

「いいな!」

テオの発言に乗っかるフギン。


「ロッテンマイヤーさんは『アルプスの少女ハイジ』の登場人物じゃない!実在していないし!大人過ぎるし!」


「……エマちゃんに必要なのは同じ年頃のお友達よ。」

アニメと現実をごっちゃにするなとニナが怒る隣でルーシーが高濃度の神力をバチバチいわせていた。

決着は近そうだ。

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