第116話 理想のミックスフライ定食
しとしとしと。
冬の初めの雨が降る。
「この天気じゃ庭仕事も
昨日から降り続く雨で仕事にあぶれたヒースがブツブツ言いながらサンルームにやってきた。
「エマちゃんたちは何をしているの?」
「ヒース君!みてください。」
エマが途中のお絵かきを掲げてみせる。その横ではデイモンも真剣に何かを描いている。
「どれどれ・・・これはお食事の絵かな?」
「ミックスフライです!」
「ミックスフライ!いいねえ僕はチキンカツが一番好きだなあ。」
「エンマはエビフライです!」
「あたしは はんぺんチーズフライ!」
「俺は ささみフライ!」
「僕はアジフライが好きです。」
エマ、マリー、ジジ、デイモンが、それぞれの一番を主張する。
「みんな好みがバラバラだねえ、でも僕も全部好きだよ。」
「エンマも全部好き!」
「僕たちは理想のミックスフライ定食をお絵かきしていたのです。」
「いいね!楽しそう。僕も参加してもいいかな?」
「もちろんです。」
「ヒース君のミックスフライ楽しみです!」
【エマとジジ&マリーのミックスフライ】
・ エビフライ
・ はんぺんチーズフライ
・ ささみフライ
・ ほたてフライ
・ うずらのたまごフライ
※ レモンは絞る派
※ タルタルソース大好き
【デイモンのミックスフライ】
・ アジフライ
・ ヒレカツ
・ メンチ
・ ハムカツ
・ 牛肉コロッケ
※ レモンは絞る派
※ ソース、タルタル、ポン酢を使い分けたい
【ヒースのミックスフライ】
・ チキンカツ
・ カニクリームコロッケ
・ カキフライ
・ ハムカツ
・ アスパラベーコン
※ レモンは不要
※ ソースがあればいいや
※ キャベツたっぷり
「・・・みんなバラバラですね。」
「デイモン君の定食は食べ応えありそうだね。」
「僕とヒースさんはハムカツが一致していますね。」
「唄ちゃんのハムカツが大好きなんだ、分厚くて旨味たっぷりなんだよねえ。」
「じゅわっと揚げたてで・・。」
「衣がサクサクで・・・・。」
「・・・・・・。」
二匹と3人が顔を見合わせる。
「・・・・・唄ちゃんに相談しよう!」
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