第87話 アッシュの想い人

「きゅう!」

「きゅう~!」

天狐族の橘は家族の副業で妖狐のブリーダーをしている。赤ちゃん妖狐が5匹生まれたばかりでとても忙しい。

たちばなの本業はデイトレーダーだが、現在は子育て第一だ。


「はあ。」

たちばなが赤ちゃん妖狐を撫でながらため息を吐く。

漢らしい顔立ちでガチムチなアシュタロトは華奢な美貌の持ち主であるたちばなの憧れだった。


「この子たちは可愛いけど、アシュタロトさんに会えないのは淋しいなあ。

・・・今日も千里眼でみちゃお。」

橘は千里眼を持ちながら、その力を自分の欲望のためにしか使用しない。

決して世の中のために使うことはない。

現在はアシュタロトに会いたくなったらのぞく・・・以外の用途に使っていない。


なおアシュタロトの同意は得ていない。

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