相も変わらず

勝利だギューちゃん

第1話

「私疲れた、変わって」

駄々をこねないで下さいよ。

あなたの仕事でしょ


「もうやだ、うんざり。何でこんなに来るの」


駄々をこねているのは、巫女さん。

ただの巫女ではありません。

この巫女は、死者の魂をあの世へと誘うのが仕事。


名前の、乃木花真彩。

花の・・・えーと、いくつだっけ?


「22歳、永遠の」

永遠のですか?

「女は歳を取らないの」

ヘイヘイ


で、最近、死者が多い。

死者と言っても、人間だけではない。

あらゆる生物の魂を、あの世へと導く・・・


立夏は過ぎて、暦の上では夏となる。

既に多くの生物が、冬眠から覚めて、賑やかになる。


活動する生物が多くなるということは、

それだけ、天に召される魂も、多くなる。


そうなれば、真彩さんの仕事も増えるわけで・・・


「私、夏嫌い。春も秋も嫌い。冬がいい」

わがまま言わないで下さいよ。

この仕事は、真彩さんにしか、出来ないんですから・・・


「じゃあ、雇って」

時間かかります。


「どのくらい?」

真彩さんクラスになるののは、100年は・・・


「私死んじゃう」

歳取らないんでしょ?

「でも、不死ではないの」


真彩さんは、忙しい。


なので、身の回りの世話は、僕がしている。


「そこは、君に感謝してるよ。でも・・・」

でも、何です?


「休みたい」


まあ、気持ちはわかります。


「ねえ、」

何ですか?


「愚痴を聞いてくれてありがとう。すっきりしたわ」

じゃあ

「うん。私、がんばるから、晩御飯は振る舞ってね」

わかりました。

腕によりをかけて、ハンバーグ作ります。


「ありがとう。お願ね」

切り替えが早い。


まあ、それが真彩さんの、いいところなんだが・・・


さてと、買いだしに行きますか・・・


真彩さんの声が届いたが、聞こえないふりをした。

「ありがとう、私は君が、大好きだよ」

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相も変わらず 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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