芳山充〜時を駆ける七賢者〜 その3

 異世界生活百七十日目 場所ラグナ・ヴァルタ島、ヴァパリア黎明結社本部


【三人称視点】


「どうして……どうして夢咲さん達が。さっきまで側にいたわよね」


 柴田、岸田、八房、高津、常盤――地球に居た頃から夢咲達のことを知っているクラスメイト達ほどではないものの、レーゲン、狩野、藍川もまた同じ志を持つ仲間達が突然死んだという事実に衝撃を受けていた。


「…………なるほど、芳山さんは死に戻りを使ってセーブポイントからやり直し、僕達のいる現在・・に至るまでの間に夢咲達を倒したのですね」


 故に、レーゲンは仲間の死に何も感じずに夢咲達が死んだ理由を冷静に分析した訳ではない。

 レーゲンは柴田達が悲しみに暮れる中、夢咲と新田の繋いだメッセージを受け取り、彼女達の頑張りを無駄にしないために芳山が超越者デスペラード以外を全滅させることができた理由を考察したのである。


 〝次元の刃ディメンジョナル・カッター〟を躱しながら的確に芳山の超越技の効果の一端を考察したレーゲンの頭脳に、柔軟な発想力に驚いた。


「その通りよ。私の超越技――死に戻り〜貴方の元に帰るまで、私は死ねない〜は死んだ時点で好きなタイミングからリスタートが可能な能力より。更に、自分が死亡した地点まで世界線が分岐せず、過去の改変が上書きされる。最大の特徴は死に戻りによって時間が戻る前に起きた出来事が『運命』として残ることね。だから、何度ループしても夢咲さん達は必ず死ぬことになるわ」


 その発想力が素晴らしくて、しかし、それでも芳山が話さなければ全てを考察できないというのがもどかしくて、芳山は自らの超越技の性質を全て包み隠さず話した。


「…………この人、実はいい人なのでは?」


「う、うるさい! 私達は敵同士なのよ! こ、これは私の超越技が強過ぎるからフェアにするために教えただけなんだからね!!」


 芳山の思いとは裏腹に、レーゲン達は、静かにツンデレを感じ取っていた…


「……あの、教えて頂いたのに申し訳ありませんかまだ、僕は超越技を教える気は更々ありませんよ?」


「いいわよ……手札を明かして戦うなんて馬鹿なことをする人なんて普通はいないし」


 なら、お前は馬鹿に分類されるんだね……とは、口が裂けても言えないレーゲン達。「これで勝ったと思うなよー!」が口癖になりつつある悪いことができない魔族のような純粋さを持っているのだろう。


「…………ですが、これだけは断言することができます。今の僕達では芳山さんを倒すことはできません」


 「こいつ何言っているんだ? 敵対するなら戦えよ! なんで弱腰なんだよ!!」という視線を向ける芳山。その一方で柴田達は「まあ、そうよね」という表情を浮かべている。


「しかし、草子さんなら必ず貴女を倒すことができます。それも、草子さんやそのクラスメイトが望んだものと同じ『故郷への帰還』を望む貴女が納得できる形で……草子さんは、目の前に救うことができる存在がいるのなら、例え自らの身に危機が迫ろうとも助けようとする方ですから」


「…………そうかもしれないわね。でも、私だって止まることはできないの。もう、誰かに甘えることなんてできないのよ。だって、私はずっと愛する人のいる世界に戻りたいからと一人でずっと頑張ってきたのだから。今更、その頑張ってきた時間の半分にも満たない時間で帰還方法を見つけてしまった人に助けて欲しいなんて、そんなことは言えない。……もし、泣いて懇願したら、これまで私が頑張ってきたことは全て無駄だっていうことになってしまうから」


 芳山もまた、クレアシオンと同じ不器用な人間なのだろう。

 圧倒的な力を持ち、願いを叶えることができる立場にいながらも、結局は別の方向に努力し、今更誰にも力を借りれない状況に陥っている。


 芳山は夢咲達の能因草子に対する絶対の信頼を見て、彼ならば自分のことを救ってくれるのではないかという淡い期待を抱いている。

 だが、それを芳山は決して認めない……いや、認められないのだ。


 甘えたいという気持ちを、長い時間孤独に頑張ってきたという事実が邪魔をする。


(もし、私が柴田さん達みたいに能因草子のクラスメイトだったなら、彼は助けてくれるのかしら? ……私は、彼に力を借りたいと思えるのかしら? ……ダメよ、芳山充! 貴女はこれまで一人で頑張ってきた、ならこれからも一人で頑張らないと!! ポッと出の人に甘えるなんて、絶対にダメだわ!)


 甘い誘惑を強靭な理性で押し殺し、芳山は本気でレーゲン達を倒すために覚悟を決める。


「私は七賢者芳山充――貴女達の敵。もう、手加減は終わりよ。ここからは正々堂々、貴女達の敵として戦うわ!」


 発動したのは時間停止――しかし、時間停止を発動する前に八房が放った弾丸が芳山の心臓を貫き、死に戻り〜貴方の元に帰るまで、私は死ねない〜が発動した。


「どうして、時間停止が発動している中で攻撃ができたのかしら?」


 死に戻り後、【時間支配】の効果で時間を加速させて現在・・に戻ってきた芳山がダメ元で八房に尋ねる。


「簡単の話よ。アタシの超越技――異時間の狙撃手ディファレントタイム・スナイパーを発動しただけだわ。時間を超えて過去や未来を狙撃することができ、弾丸を撃った瞬間に弾丸が時空を超える。時間が停止されている間も弾丸は標的を目指して突き進む……これで借りは返したわ」


 芳山が超越技の力をバラしたように、八房もまた自分の超越技の種明かしをした。

 理由は簡単――相手の能力だけが明らかになっている状況という不公平アンフェアな状況を八房は許容したくなかったのである。


「貴女は、馬鹿よ」


「ええ、結構よ。だって、アタシ……頭良くないもの。草子君からビッチ扱いされるくらいいっぱい馬鹿なことをして、クラスメイトに沢山迷惑をかけた。そんなアタシが、今みんなと一緒に戦えているのは、全てこんなアタシ達にも手を差し伸べてくれた草子君や、みんなのおかげ。……だから、馬鹿だって言われたって気にしないわ。アタシは草子君や白崎さん、レーゲン君やロゼッタさんみたいに頭がいい訳じゃないし」


 参謀格になるような友人達のように八房は賢くない。だが、それでいい。

 仲間達は八房達がやりたいように戦ってもきっとフォローしてくれる。それが分かっているから、八房達は自分達のやりたいように戦える。


「【時間支配】-時空崩壊-」


 芳山はこれ以上長期戦を続ければ千日手のまま草子との戦いに縺れ込むと判断し、奥の手を切った。

 狙いはレーゲン――参謀格を潰し、一気に弱体化を狙う算段だったが……。


城塞転移キャスリング!!」


 が、芳山の作戦はいとも容易く岸田に無効化される。

 自身と対象者の位置を入れ替え、自身の周囲にあらゆる攻撃から身を守るバリアを発生させる超越技――城塞転移キャスリングにより、レーゲンと岸田の位置が入れ替わり、必ず一度は攻撃を無効化し、その攻撃による直接的なダメージが一切発生しなくなった際に自動で消滅するバリアによって時空崩壊がバリアからズレた位置に生じてしまったのだ。


『――常盤ちゃん、玉手箱、使っていい? 流石に今のオトちゃんとアクアちゃんじゃちょっと厳しそうだから』


「…………オトちゃんが可愛く無くなるのが頂けないけど、背に腹は変えられないよね。分かったわ。他のみんなはオトちゃんとアクアちゃんが大人の姿になったら全員で攻撃して!!」


 天后が玉手箱を開けると、中から白い煙が立ち昇って天后と神后の姿が大人へと変わる。


『竜宮の守護者達よ! 顎門開いて喰らい尽くせェ! 海流王の巣オセアン・ドラゴネスト!!』


『水の牢の中で貫かれなさい! 水葬の牢獄アクア・メイデン槍衾プリズン


『白羅一刀流居合・瞬燦』


『グルァァァァァァァァァァァァ! (慈悲なき騰虵の吐息ウィングスリザリン・ブレイズ)』


『クゥァァァァァァル! (焔の鳥の真紅の翼スザクノツバサ)』


『大樹に潰され森の贄となりなさい! 大樹海形成フォレスト・メイカー


『ルゥァァァァァァァァァ! (激流の大海嘯タイダル・ポロロッカ)』


『月の輝きに裁かれよ! 月煌之光芒ムーンライト・カノン


『か、輝く光で浄化されてくださいっ! ブリング・ノヴァっ!!』


『………………。(鉄壁の守護者・玄武の突進)』


呪之文字ヂョウヂーウェンズー――束縛シュフー激痛ジートン激痛ジートン激痛ジートン激痛ジートン激痛ジートン激痛ジートン激痛ジートン激痛ジートン……』


『ガルゥゥゥゥ! ガウッ! (白虎の鉤爪)』


砂の大砲サンドバーストだゼェ! ヒャッハーァ!!』


獅子宮の光拳レグルス・インパクト!!』


『羊な執事のモコモコ地獄-ドレイン・ウール-』


『Mooooooooooooooooo!! 金牛宮の斧タウラス・アックス!!』


『『双座星法・光落流星デュアル・ホーリーメテオ』』


カニバサミクラブ・シザーズだぜ!』


『メイド式細剣術・百花繚乱。で、ございます』


『天秤よ、彼の者の重力を増大させ、我が主人の重力を軽減せよ。全ては釣り合いによって成立する――重力平衡グラビティ・バランス


『…………。(神経毒針突)』


『撃ち抜け――人馬の矢撃サジタリアス・ショット


『地獄の公爵――磨羯宮カプリコーンの名において命ずる。漆黒の闇より産み落とされし小さな影の悪魔よ、彼の者に責め苦を与えよう。影の小悪魔シャドウ・デビル


『ニュォォォォォン。(双魚水纏撃)』


 蒼玉のついた杖を持った黒髪の仙人風の衣装を纏った見た目は妖艶な勝気そうな女性の姿となった天后、顔に傷がある闘争心の旺盛な軍神の勾陳、炎に包まれ羽の生えた蛇の姿の騰虵の朱に輝く火の鳥の朱雀、金髪碧眼の爽やかな青年の六合、甘雨・慈雨を招くと云われる蛟の青竜、羽衣を纏った天仙の女帝の貴人、杖を持った聖職者の少女の姿をしている大陰、大きな亀の姿をとり尾は蛇の姿をしている玄武、文官風の女性の大裳、細長い体をした白い虎の白虎、サングラスをした黒髪褐色のワイルドなイケメンの天空、水瓶を持ったロングヘアーの美しい人魚の姿となった神后、獅子の力を宿す拳を持つタキシードを身に纏った紳士の勝光、タキシードを着た羊の執事の河魁、斧を持った牛の戦士の従魁、男の子が女装、女の子が男装をしている双子の傳送、なんでも切れると言われる鋏を持ったアフロヘアの男の姿をした小吉、メイド服の少女の姿をした太乙、天秤を持った占い師の女性の天罡、神経毒を持つ巨大な蠍の大冲、ケンタウルスの狩人の功曹、漆黒の翼を生やした山羊の悪魔の大吉、二対の長い魚の登明――十二天将と十二月将の攻撃が芳山に殺到した。


 流石に一斉攻撃には耐えられず、芳山は一度命を落とす……が、死に戻り〜貴方の元に帰るまで、私は死ねない〜の効果で芳山が復活し、〝次元の刃ディメンジョナル・カッター〟を連続で放った。


「し、神将強制送還ッ!!」


 最も異世界カオスで共に過ごした天后と神后を残して強制的に式神達を彼らの世界に帰還させ、天后と神后を守るように抱きついた瞬間、真紅の結界が〝次元の刃ディメンジョナル・カッター〟から常盤達を守った。


 高津の超越技――朱護の加護は自らが展開する障壁や結界に各三分間だけ絶対防御・時間干渉無効の効果を付与するというものだ。加護を付与できる障壁と結界は同時に七つまでと設定されているが、インフィニットの超越技のような一部例外を除いてあらゆる攻撃を無効化することができるため、防御系の超越技としては強い部類に属する。


 柴田、岸田、八房、高津、レーゲン、狩野、藍川もそれぞれ結界に守られて無事だった。


「〈飛び出す骨牌トランプ・ストーム〉――〈唐突な爆発アブラプト・ボンバー〉!! 時を止める喜劇の御技クロックストップ・イリュージョン


会心の光束クリティカル・ライン――〈剣技シュウェルテクニック雷霆シュネーラー・アングルフ万鈞ジー・アイン・ドンナー〉」


 筋肉の動かし方、外殻の特徴、動き方の癖など、そういった情報の全てから導き出せる一閃までの勝利への道筋を見通す超越技を発動したレーゲンが芳山の心臓を貫き、再び死に戻り〜貴方の元に帰るまで、私は死ねない〜が発動する。


 そのまま芳山と柴田達の一進一退の攻防が続き、誰も犠牲を出さないまま時間だけが過ぎていった。



 膠着状態……というのは、まさにこのことだな。

 非超越者デスペラード組が全滅し、超越者デスペラード組と芳山の戦いが長引いている。


 まあ、死に戻りによる時間歪曲を確認して、戦闘が膠着したから急ぐ必要がないとついつい後回しにしたんだけどね……いくら他のチームが危なかったからといって、転生不可能状態に陥る可能性がないここを後回しにしたのは悪かったとは思っている……みんな等しく命を懸けて戦っているのに、そこに優先順位を設ける時点でアウトだよな。


 ユェンを倒した後、俺達はそのまま柴田達が芳山と戦っている部屋に向かって廊下を進み、分厚い金属の扉を押し開けて扉を開いた。


「貴方が能因草子ね」


 柴田達が安堵の表情を浮かべたところから俺が能因草子だと察したのだろうか? うん、意味不明だよ。俺を見て安堵とか。


「まあ、俺が能因草子だよ? 想像以上にモブな感じで戸惑ったでしょう? こんな奴がリーダーとかおかしいよね…………おい、何か言えよ」


 全く、折角追い風が吹きそうな状況なのに何だんまり決め込んでいるんだよ、おい。


「まあ、いっか。……みんな、後は俺がなんとかするから後ろに下がっていて。ちょっとだけ本気で暴れるからさ」


「まるで自分が強者のような口ぶりね……まあ、事実そうなんだろうけど。でも、そこはかとなくムカつくわ。私が時間をかけてなお決してできなかった故郷への帰還の目処を立て、YGGDRASILLを求めるしかない私達を嘲笑うかのように宣戦布告をしてきた……確かに貴方は凄いかもしれない。でも、私達のこれまでやってきた頑張りを否定する権利は貴方にはないのよ!!」


 はぁ…………ナイアーラトテップといい、クレアシオンといい、こいつといい……全く、なんでそんなに努力のベクトルがズレているんだ?


「……いくつか訂正させて欲しい。一つ、YGGDRASILLを手に入れたところで帰還することはできない。あれは始まりの一族オリジン・オブ・ケイオスがマルドゥーク文明の情報を得ようと貸し与えたバックドアに過ぎないからな。だから、始まりの一族オリジン・オブ・ケイオスの不利になるような――例えば、異世界カオスから帰還するなんて方法は載っていない。二つ、お前は一人で頑張ってきたと思っているようだが、少なくともアルフレートさんはお前のことを気にかけていた。お前は誰かに頼る機会を持ちながらもそれを拒み、意固地に帰還方法を一人で探した。三つ、これはクレアシオンにも共通することだが……なんで元の世界に、大切な人のところに戻れるのに、帰還しないんだ?」


「何を言っているのよ! 私はどれだけ頑張っても戻れなかったから、今ここで七賢者をやっているのよ!!」


 芳山の【時間支配】による指定時間の支配圏を獲得して他者からの支配を無効化する時間支配を【虚空ト異界ヲ統ベル創造ト破壊之究極神】の指定時空間の支配圏を獲得して他者からの支配を無効化する時空間支配で上書きし、芳山の【時間支配】と【時空魔法】を完全に無効化した。

 もう、芳山の打てる手は超越技以外残っていない。


「芳山充――結局お前はどこかで元の世界に帰れないって諦めているんだろう? 超越技は自らのエゴに形を与える力だ。強い想いを形にする力だ。なのに、お前の超越技――死に戻り〜貴方の元に帰るまで、私は死ねない〜はこの世界に留まる力だ。お前は故郷への帰還という願いを果たす前に死ぬことはできない――だから、死に戻りの力を願ったんだろうが、その力がある限り、お前は元の世界に帰還することはできない。――この世界に、異世界カオスに永遠に囚われることになる」


「…………それなら、どうすればいいっていうの? 貴方に縋れっていうの!? それに、貴方は見ず知らずの敵に自分が必死になって辿り着いた帰還方法を、あっさりと明かしてしまっていいの?」


 えっ…………いや、一人で帰還しようとしていたけど、なんか色々クラスメイトとかその他諸々が雪崩れ込んできたし、もう対象者が一人か二人増えても別にいいと思っているけど?


「別にいいよ? 正直、同じような境遇の芳山さんには好感を持っているし……あの老害爺、本当にタチが悪いよな。あれで、異世界カオスの女神だって話だぜ……この世界の秩序を維持するために、同時に世界を発展させるために、多くの世界から沢山の人達を取り込む……その結果、転移者トラベラーがこの世界に溢れるようになった。連中の考えは身勝手だよ。この世界の人達は誰かの制御を受けなければ何もできない人達ではない――みんな自分で考えて行動できるのに。それに、強大な敵を倒すために毒を以て毒を制する……その理論によって、《異なる神》やクレアシオンが故郷の世界や大切な仲間から引き離された……アイツらのやってきたことは許せないよ。でも、悪いことばかりではないと俺は思うんだよね。俺はこの世界で出会った沢山の人達との繋がりを否定したくない。この世界で成長したことを否定したくない。……それに、芳山さんだってこの世界に転移したことは悪いことじゃなかったんじゃないか? 女神コスモスが解いたタナトスの呪詛とクロノスの呪詛――その結果、芳山さんは大切な人と、深町翔さんと共に未来にだって行けるんだからな」


 この世界に来なければ芳山はクルミ型のタイムリープ装置を渡して終了だった。

 だが、今の芳山ならば深町と共に未来に行くことだってできる。芳山家の「未来人とは結ばれない」という運命を覆すことができる。


「それでどうする? 個人的には一緒に老害の鼻を明かしてやりたいと思っているんだが……神界には話を通してあるし、老害も不承不承承知している。芳山さんが望むなら、故郷に帰還することは可能だ」


「……本当に力を貸してくれるの? 私は貴方達の仲間を殺したのよ?」


「おいおい、それだと俺達の方は何回芳山さんを殺したって話になるだろう? まあ、そのために事前説明と必要な作業もあるけどな」


 とりあえず、説得は完了か……もしかしたら心を折れるまで殺し続けないといけないかと思ったけど、そうじゃなくて良かったよ。お互い労力の無駄だし、気分悪いからね。

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