文学少年(変態さん)は世界最恐!? 〜明らかにハズレの【書誌学】、【異食】、にーとと意味不明な【魔術文化学概論】を押し付けられて異世界召喚された筈なのに気づいたら厄災扱いされていました〜
女騎士(魔族)には「くっ、殺せ!」といいながら堕とされたいという願望があるのだろうか? R18になるのでマジでやめてください!!
女騎士(魔族)には「くっ、殺せ!」といいながら堕とされたいという願望があるのだろうか? R18になるのでマジでやめてください!!
異世界生活百三十二日目 場所ジュドヴァ=ノーヴェ魔族王国、ダークウォーフの森
「――太極光闇飛斬」
ジューリアがゴブリン・ディザスターを倒し終えたところで、ジューリアの纏う光と闇が消失した。
「……効果時間終了なり」
「了解。それじゃあ、今度は俺が出るよ」
【法則掌握】で【抗えぬ揺らぎ】を発動し、ディザスターシリーズと
……今ので一割か。これ、十割で使ったらどこまでの破壊力になるんだろうか?
魔王領エーイーリーの方に向かってその後も森を進む。
辺りの魔獣を倒しても少し進めばまた魔獣……心成しか、ジュドヴァ=ノーヴェ魔族王国の方が人間の諸国よりも魔獣出現率が高い気がするが、魔力が多いからなのか?
さて、お次は【堕魔ノ王】だ。……従えた堕魔の呪法を使える堕魔呪法があるらしいが、そもそも二人の堕魔の呪法ってなんだっけ?
確か第一形態は料理道具を出して自在に操作してきたっけ? 第二形態は物理だったし……もしかして、まさかの料理道具召喚だけしか使えないとか!?
HA☆HA☆HA!! まさか、そんな使えない能力だけではないだろう? もし、それだけしかないのなら新たに生み出すまでだ!!
【堕魔ノ王】を使用したまま【瞬間移動】を発動して、グレーター・ミノタウロスの背後に移動して背中に触れる……おっ、グレーター・ミノタウロスの背中がスポンジケーキになった。
【お菓子の堕魔の呪法】には触れた相手をお菓子に変える能力もあったみたいだな……或いは、今生み出されたのか?
まあ、あんまり使い勝手は良くないよな。
「【魔法剣・
ってことで、残りは【究極挙動】の練習相手に使いますか。
◆
三時間ぐらいぶっ通しで戦っている気がする。
小さな村は素通りして、魔王領エーイーリーの首都を目指す進み方をしているので休憩を挟まずに歩きっぱなしだ。……まあ、いつものことなんだけど。
ん? 向こうで戦闘が起こっているっぽい? 反応的に《
「ジューリアさん、あっちで戦闘が起きているっぽい。加勢に行きたいんだけどオーケー?」
「賛成す……助力に向かはむ」
関係ない魔獣を【究極挙動】でなぎ倒し、反応があった方向へ走る。
少しずつ見えてきたな。……魔族の軍隊が敵と戦っている? 二十人から三十人くらいの集団で、指揮しているのは髪の毛の先が銀色っぽくなっている女騎士か。
対するのは二体の竜。
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NAME:ファフニール
LEVEL:1000
HP:92000/100000
MP:100000/100000
STR:120000
DEX:150000
INT:10000
CON:100000
APP:300
POW:100000
LUCK:15000
SKILL
【
→竜の爪は全てを引き裂くよ!
【
→竜の尾は全てを砕くよ!
【
→竜の鱗はあらゆる攻撃を防ぐよ!
【
→竜の息はあらゆるものを焼き尽くすよ!
【
→竜の翼はどこまでも飛べるよ!
【
→竜の感覚は全ての生き物の中で最も鋭いよ!
【
→視界に入れた一定距離内の未来を数秒先まで予知することができるよ! 精度はそこまで高くないよ!
【噛み砕き】LEVEL:1000
→噛み砕きが上手くなるよ! 【咬みつき】の上位互換だよ!
【頭突き】LEVEL:1000
→頭突きが上手くなるよ!
【脅嚇】LEVEL:1000
→脅嚇が上手くなるよ! 【威嚇】の上位互換だよ!
【嗅覚】LEVEL:1000
→嗅覚が鋭くなるよ!
【咆哮】LEVEL:1000
→咆哮で仲間に居場所を知らせたり、威圧できるよ! 【遠吠】の上位互換だよ!
【掣肘】LEVEL:1000
→掣肘が上手くなるよ! 【威圧】の上位互換だよ!
【覇潰】LEVEL:1000
→覇潰が上手くなるよ! 【覇気】の上位互換だよ!
ITEM
-----------------------------------------------
-----------------------------------------------
NAME:フレイズマル
LEVEL:1000
HP:99000/100000
MP:100000/100000
STR:120000
DEX:150000
INT:10000
CON:100000
APP:300
POW:100000
LUCK:15000
SKILL
【
→竜の爪は全てを引き裂くよ!
【
→竜の尾は全てを砕くよ!
【
→竜の鱗はあらゆる攻撃を防ぐよ!
【
→竜の息はあらゆるものを焼き尽くすよ!
【
→竜の翼はどこまでも飛べるよ!
【
→竜の感覚は全ての生き物の中で最も鋭いよ!
【
→黄金の光をその身に纏うことでステータスを上げるよ!
【噛み砕き】LEVEL:1000
→噛み砕きが上手くなるよ! 【咬みつき】の上位互換だよ!
【頭突き】LEVEL:1000
→頭突きが上手くなるよ!
【脅嚇】LEVEL:1000
→脅嚇が上手くなるよ! 【威嚇】の上位互換だよ!
【嗅覚】LEVEL:1000
→嗅覚が鋭くなるよ!
【咆哮】LEVEL:1000
→咆哮で仲間に居場所を知らせたり、威圧できるよ! 【遠吠】の上位互換だよ!
【掣肘】LEVEL:1000
→掣肘が上手くなるよ! 【威圧】の上位互換だよ!
【覇潰】LEVEL:1000
→覇潰が上手くなるよ! 【覇気】の上位互換だよ!
ITEM
-----------------------------------------------
新手のドラゴンってところか? レベルもこの辺りに出現するものよりお高めだ。
苦戦するのも致し方なしだな。
それに、空から攻撃できるという
【法則掌握】を発動して不可視の加重でファフニールとフレイズマルを地面に落とす。
「何が起きた!? ……お前達はこの二体を倒せ! その間に私はドラゴンの突然の落下の原因を探る!!」
やっぱり女騎士がリーダー格だったか。……くっころ、は流石にしないだろう。魔族勢だし、属性的には闇だからね……あれれ、でも魔獣に襲われているぞ〜。
いや、まあぶっちゃけどうでもいいんだけど。
「……原因って間違いなく俺っすね。もしかして良かれと思ってはお節介だった!? できればソイツ、まあ死体でもそのままでもいいけど渡してほしいなって思うんだけど……そんなこと言い出せる雰囲気じゃないね」
とりあえず、武器を仕舞ってから敵意がないことを示すために両手を上げて女騎士達の方に一歩ずつ進んでいく。
「止まれ! 何故、ここに人間がいる!? 魔王領バチカルには魔王軍幹部ヘズティス様がいらっしゃる筈だ!! まさか、魔王領バチカルの警備を潜り抜けてここまで来たというのか!?」
「……はい、アウト。敵とも味方とも分からない相手に、不用意に情報を渡さない。まあ、魔王軍幹部ヘズティスのことは知っているから問題ないけどね。あれだろ? 女性のスカートの中を覗くのが趣味? ……あれ趣味なのか? な変態
「……魔王領エーイーリーの魔王軍幹部を倒そうとしている奴をそうやすやすと進ませると思うか? 私は
「ニンゲン、じゃなくて能因草子って固有名があるんだけどな……で、こちらの方はジューリアさん。元ミント正教会隠法騎士修道会騎士団長だけど、魔王軍とは別の組織を討伐するために組んでいるだけだから、戦闘には参加しないんで……ってことでオーケー?」
「――異議なし」
ってことで回避不能なバトル発生か。
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NAME:鉄穴森鶫 AGE:22歳
LEVEL:130
HP:9000/9000
MP:8000/8000
SP:9000/9000
STR:10000
DEX:12000
INT:200
CON:10000
APP:150
POW:10000
LUCK:60
JOB:
TITLE:【五箇伝〝針女〟の鶫】
SKILL
【片手剣理】LEVEL:300
→片手剣の真髄を極めるよ! 【片手剣】の上位互換だよ!
【無拍子】LEVEL:300
→無拍子が上手くなるよ!
【無念無想】LEVEL:300
→雑念を生じる心を捨てて無我の境地に至るよ!
【唐竹】LEVEL:300
→唐竹が上手くなるよ! 上から下に斬るよ!
【逆風】LEVEL:300
→逆風が上手くなるよ! 下から上に斬るよ!
【袈裟斬り】LEVEL:300
→袈裟斬りが上手くなるよ! 相手の左肩から右脇腹を斬るよ!
【逆袈裟斬り】LEVEL:300
→逆袈裟斬りが上手くなるよ! 相手の右肩から左脇腹を斬るよ!
【左斬り上げ】LEVEL:300
→左斬り上げが上手くなるよ! 袈裟斬りの逆に斬り上げるよ!
【右斬り上げ】LEVEL:300
→右斬り上げが上手くなるよ! 逆袈裟斬りの逆に斬り上げるよ!
【居合い】LEVEL:300
→居合が上手くなるよ!
【飛斬撃】LEVEL:300
→斬撃を飛ばすのが上手くなるよ!
【無拍子】LEVEL:300
→無拍子が上手くなるよ!
【刺突】LEVEL:300
→刺突が上手くなるよ!
【連続突き】LEVEL:300
→連続で突きを放てるようになるよ!
【貫通】LEVEL:300
→攻撃を貫通させられるようになるよ!
【薙ぎ払い】LEVEL:300
→薙ぎ払いが上手くなるよ!
【振りかざし】LEVEL:300
→振りかざしの威力が上がるよ!
【武器破壊】LEVEL:300
→武器破壊が上手くなるよ!
【闇刃】LEVEL:300
→闇刃が上手くなるよ!
【神速縮地】LEVEL:300
→神速の領域に至った速度で相手と距離を詰めるよ! 【迅雷縮地】の上位互換だよ!
【重縮地】LEVEL:300
→【縮地】を連続で行えるよ!
【苦痛耐性】LEVEL:300
→苦痛に対する耐性を得るよ!
【打撃耐性】LEVEL:300
→打撃に対する耐性を得るよ!
【恐怖耐性】LEVEL:300
→恐怖に対する耐性を得るよ!
【騎乗】LEVEL:300
→騎乗が上手くなるよ!
【乗馬】LEVEL:300
→乗馬が上手くなるよ!
【ジュドヴァ=ノーヴェ語】LEVEL:300
→ジュドヴァ=ノーヴェ語を習得するよ!
【自己治癒】LEVEL:300
→自己治癒ができるようになるよ!
【魔力操作】LEVEL:300
→魔力操作が上手くなるよ!
【魔力付与】LEVEL:300
→魔力付与が上手くなるよ!
【魔力治癒】LEVEL:300
→魔力を使って治癒ができるようになるよ!
【魔力制御】LEVEL:300
→魔力制御が上手くなるよ!
【気配察知】LEVEL:300
→気配察知が上手くなるよ!
【魔力察知】LEVEL:300
→魔力察知が上手くなるよ!
【暗黒】LEVEL:300
→HPと引き換えに攻撃力を上げるよ!
【髪針】LEVEL:300
→針のような髪の毛を操るのが上手くなるよ!
【影刺】LEVEL:300
→針のような髪の毛を影に突き刺して敵の動きを封じるよ!
【妖術】LEVEL:300
→妖術が使えるようになるよ!
ITEM
・妖刀紅桜-狂咲-
→妖しい輝きを宿した美しい波紋の妖刀だよ! 血を吸うたびに切れ味を増すよ!
・
→
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種族は針女……針女!? 魔族の中でも希少種なのだろうか? というか、魔族っていうより妖怪な気がする。SP……spirit powerっぽいものも持っているみたいだし。なお、スペシャルポリスの略ではない模様。
職業は
「じゃあ、鶫さんだっけ? 好きなだけ攻撃して来いよ」
「ふっ、舐められたものだな。――その自信をへし折って、魔族の恐ろしさを思い知らせてやろう」
いきなり【神速縮地】を使って攻めてきたか。
鞘から刀を抜く……と見せかけて針女の持つ無数の尖った髪で攻撃か。
針女は影に髪を突き刺すことで動きを封じることもできるんだっけ?
「……効いて、いないだと!?」
まあ、鶫って魔族がどれくらい強かったところで
「俺は
鶫達、魔王軍の小隊の中で徐々に恐怖が蔓延していく……SAN値がゴリゴリ削られていっているのだろうか?
ちなみに、1D10/1D100な大いなるクトゥルフを目撃しても特に発狂することは無かったので、クトゥルフよりも俺の方がヤバいということになる。……アレ、オレッテタダノニンゲンダヨネ。ホンズキヲコジラセタタダノモブキャラダヨネ。
「くっ、殺せ! ……屈辱を味わうくらいなら死んだ方がマシだ」
「なんか予想外のパターンでくっころ頂いんだが……いや、なんで関係ない相手を殺さないといけないの? 意味分からん。俺が狙っているのは魔王と……あと二人くらい? なんか部門長と副部門長がいる気がしてきたから、多分合計三人? の命だけだから。まあ、魔王討伐に関しても別の形にできないかクライアントに要相談だけど……ってか、すっかり忘れた」
老害に電話掛けるのが嫌で後回しにしていてすっかり忘れていたよ。
まあ、まだ時間あるしどこかで掛ければいいか。
「というか、一つ質問いい? バチカル騎士団団長のシュトライドフさんによると、魔王軍って普通は首都に駐在していて、支配領地については有事があった時のみ調査するって聞いてたけど、それって魔王領バチカルだけなの? ……もしくは、何か有事があった?」
「――有事なら私の目の前で起きているではないか。魔族と敵対する悪の存在――ニンゲンが我らが地に侵入しているという有事がな」
「いや、まあそうなんですけどね。でも、それに気づいたのってついさっきでしょ? ……まあ、そこのファフニールとブレイズマルが関係しているけど」
この辺りでは見かけなかった竜種のモンスターだ。
森に普通に出現する魔獣だとは思えないし、なんらかの事象――例えば、魔獣の大規模侵攻が起きているとかの方が説得力がある。
「まあ、言いたくなかったら言わなくていいよ。……ってことで、俺は魔王領エーイーリーの魔王軍幹部様に勝負を挑みに行くんで。あっ、止めても無駄だよ。実力差は分かってくれただろ?」
「……待て。さっき、関係のない魔族は殺さないと言ったな。それに、ヘズティス様やバチカル騎士団と繋がりを持っているという趣旨の発言もしていた。……武力で制圧したのであれば、あの豪傑で誇り高い騎士団長がニンゲンに情報を渡すことはないだろう。……魔王領バチカルの者達はお前達を認めて先に進む許可を出したのだろうが、それは私達がお前達を認める理由にはならない。……お前達の行動は私が監視させてもらう」
……なんか面倒なことになってきたな。真面目な委員長タイプに監視されると窮屈で嫌なんだよね……どっちかっていうと不真面目だし。
まあこの人堅物だし、一度言い出したら止められないのだろう……仕方ない。
「しゃあなしだ。……ただし、条件がある」
「――条件!? まさか、私の身体が狙いか!?」
「いや、なんで俺が性欲の塊みたいな扱いにされてるの!? 寧ろ全力でR18は排除しているつもりなんだけど!! ……条件ってのは、鶫さん達の仕事を俺に引き継がせてもらいたいってことだ。まあ、折角旅をしている訳だしできることはしたいからね」
「……分かった。私達の受けた任務の内容は教えよう」
「まあ、それは後でゆっくり聞かせてもらうとして……そこのファフニールとブレイズマルの処分を始めましょうか?」
◆
まず、ファフニールとフレイズマルを討伐したことを示すために【利己主義的な創造主】を使って二枚のスケッチを用意した。
スケッチといってもスキルを使っているから写真並みの精度だ。
次に、スケッチの裏に戦闘の詳細を記す。どんな攻撃で動きを封じて、どのようにトドメを刺したのかとかだな。
「ところで結構いい素材っぽいけど、ファフニールとフレイズマルの鱗を使った鎧とかっている?」
肉は解体して【時空間魔法】で保管し、鱗などが残ったので一応聞いてみた。
欲しくないなら俺の方で保管して装備を作る材料にするけど。
最初は「ニンゲンから恵みを受けるなんて有り得ない」と考えていた魔族達だったが、考え抜いた末に結局鎧を作ってもらうという結論に至ったらしい。
ということで、ファフニールとフレイズマルの鱗とオレイミスリルを使って人数分の鎧を作った。
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・
→ファフニールの鱗とオレイミスリルを使った鎧だよ! 籠手付きだよ!
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-----------------------------------------------
・
→フレイズマルの鱗とオレイミスリルを使った鎧だよ! 籠手付きだよ!
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残った材料は回収させてもらった。まあ、持っていっても嵩張るだけだろうし文句はないだろう。
鶫は部下を魔王領エーイーリーの首都に戻らせ、自分だけついてくるつもりのようだ。……まあ、別に本人がいいならそれでいいんだけど。
鶫の部下が魔王領エーイーリーに戻るということで、魔王軍幹部宛ての手紙を用意しておいた。今回は日数がどうなるか分からないし、日数の方は暈させてもらったけど。
「んじゃ、行きますか。とりあえず、近くの村で飯を食べながら話を聞くということで」
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