もし身体に傷を負っている植物系美少女な魔獣を見つけたら近づかないのが吉のようだ。本性を見抜くと光線を撃ってくるらしい……えっ??

 異世界生活六十二日目 場所ジェルバルト山、九合目、山小屋


 九合目の山小屋で白崎達と合流し、登山再開。

 出現する魔獣は九合目までとほとんど同じだか、新たに一体途轍もなく厄介な魔獣が出現するという情報を山小屋で出会った旅人から得ることができた。


 その旅人曰く、この九合目から十合目まではある意味ジェルバルト山最大の難所らしい。

 十一合目からは一面雪景色になり、出現する魔獣の顔触れが大きく変わる。当然ながら魔獣も厳しい環境に合わせて大きく強化される訳だが、それでもこの辺りがジェルバルト山最大の難所と言われるのは、この一帯だけに出現する魔獣がそれほど凶悪だからなのだろう。


 そして、十合目に差し掛かった頃、ソイツと遭遇した。

 感想……やっぱりヤバい奴だった。


 左の足首を負傷し、その部分に朽ち掛けた包帯を巻いたような緑髪の少女……その人形のような整った顔には愛くるしい笑顔が浮かんでおり、出会う者に憐れみを感じさせる。


「……もしかしなくてもアイツですね」


 小声で耳打ちするレーゲンに首肯で返す。……まあ、アイツですよね。どう見ても。


「…………コロス……ノ……?」


 あの凶悪な魔獣と寸分違わない問いかけをしてくる魔獣の姿に、聖達は絆されてしまったようだ。

 だが、コイツの本性を間接的に知っている俺達にはその台詞が浅ましく聞こえてしまう。


 ……とりあえず、行動を起こす前にまずはステータスを確認するか。


-----------------------------------------------

NAME:クイーンアルラウネ

LEVEL:100

HP:24000/24000

MP:1000/1000

STR:6000

DEX:0

INT:10000

CON:1000

APP:1000

POW:1000

LUCK:200


SKILL

【鞭理】LEVEL:100

→鞭使いの真髄を極めるよ! 【鞭術】の上位互換だよ!

【猛毒生成】LEVEL:100

→猛毒の生成が上手くなるよ! 【毒生成】の上位互換だよ!

【神経毒】LEVEL:100

→神経毒の生成が上手くなるよ!

【強酸生成】LEVEL:100

→強酸の生成が上手くなるよ! 【酸生成】の上位互換だよ!

【毒耐性】LEVEL:100

→毒に対する耐性を得るよ!

【麻痺耐性】LEVEL:100

→石化に対する耐性を得るよ!

【眠耐性】LEVEL:100

→強制睡眠に対する耐性を得るよ!

【形態擬態】LEVEL:100

→形態擬態が上手くなるよ! 姿を変化させるだけで特殊能力を得ることはできないよ!

【光合成】LEVEL:100

→光合成が上手くなるよ!

【咲華】LEVEL:100

→花を咲かせるのが上手くなるよ!

【恒星光線】LEVEL:100

→恒星光を利用した光線が撃てるようになるよ!

【接触吸魔】LEVEL:100

→触れた相手から魔力を吸収するよ!

【接触吸勢】LEVEL:100

→触れた相手から体力を吸収するよ!

【魔力吸収】LEVEL:100

→魔力を吸収できるようになるよ! 【魔力回復】の上位互換だよ!

【再生】LEVEL:100

→失った部位を再生できるようになるよ! 【体力回復】の上位互換だよ!

【威圧】LEVEL:100

→威圧感で相手を怯ませるよ!


ITEM

-----------------------------------------------


 なるほど、怪我をした風を装うのには【形態擬態】を使っているのか。レーゲンの【擬態】の下位互換みたいなスキルだな。


「……草子君、この娘は」


 白崎は【完全掌握 極】でクイーンアルラウネの本性を見透したらしい。……流石は主人公だ。

 白崎に制止の意味でアイコンタクトを送った後、俺はクイーンアルラウネに歩み寄った。


「おや、怪我をなされてますね。俺の【回復魔法】で癒して差し上げましょう」


「…………ア、アリガ、トウ」


 困惑するクイーンアルラウネに〝極光之治癒オーロラ・ヒール〟を掛ける。

 さて、と……追い詰めますか。


「あれれ~おかしいぞ~? この魔法って噂によると聖女ラ・ピュセルにしか使えない高位の【回復魔法】だって聞いてたんだけど、全く治っていないなぁ」


「……ダ、ダイジョウブ。ワタシ……魔女ニ、呪イヲ、カケラレテ、魔獣ノ姿ト傷ノ、治ラナイ身体、ニサレテシ、マッタノ」


 おっ、意外と返してくるな。もうちょっと早くボロを出すと思ったけど……これは少し楽しめそうだ。

 えっ、性格悪いって? いや、お互いに騙そうとしている訳だからお互い様だし、俺の性格が捻くれているのはいつものことだよ?


「コレ、オレイ。……美味シイ実。食ベルト、キット元気ガ出ル」


 クイーンアルラウネは生み出した実を俺に差し出してくる。


-----------------------------------------------

・クイーンアルラウネの実

→栄養価ゼロで麻薬効果のある実だよ!

-----------------------------------------------


 更に詳しく解析すると、麻酔として使えそうなことが分かったが、それ以外の使い道は発見できなかった。

 ……どっかの魔法少女さんの痛み止めの実みたいな効果があるかもしれないと期待したんだが。


 その実に齧り付く。レーゲンと白崎が必死の形相で止めようとしているが気にしない。

 ふと視線を向けると、クイーンアルラウネの口角が上がっていた。……やっぱり性格悪かったんだな。お前。


「いやぁ、残念だわ。期待してたんだけどな。痛み止めと魔力回復効果。まあ、片方があっただけでもマシか。というか、栄養価ゼロで相手を衰弱させるための実に回復効果があったらダメか……理屈で考えればそういうことだよな」


「…………ナ、ナニヲ、イッテイル、ノ?」


「あっ、もう演技はいいよ。お前、本当はCourammentに話せるだろう? ……俺はお前の本性を見抜いている。演技は無駄なんだから、そんなのはとっとと辞めて自然体になればいいんじゃね?」


「……はぁ、バレちまってたか。あ〜ぁ、せっかくの鴨だと思ったが、まさか知っててあえて騙されたフリをしているとはな。そんなことにも気づけないとは、私も焼きが回っちまったな」


 素に戻ったクイーンアルラウネに、聖達が驚いている。……まあ、本当に心配してたからな。……こういう善意につけ込む奴、嫌いだよ。


「最期に一つ聞かせてもらえないか? なんで実の麻薬が効かなかった?」


「【状態異常無効】のおかげさ。麻薬だろう行き過ぎた感情だろうと、全て無害化され平生の健康状態に戻される。んじゃ、そろそろ殺してもいいか?」


「残念だな、殺されるのはアンタの方さ!!」


 クイーンアルラウネの手から向日葵が生え、そこから収束された光線が俺に向けて放たれた。


「「「「「「「「「「「「「草子さん!!」」」」」」」」」」」」」


 白崎達の絶叫が聞こえた気がした……たく、こんなモブキャラを心配して一体何になるんだよ。もっと大切な人のピンチの時のためにとっておくべきだよ!


「…………ふむ、これがダメージという奴か。久々だな、この感触……ってこっち来てからロクにダメージを受けたことないけど」


「なっ、なんで【恒星光線】を喰らって生きてられる」


 何故って? 固いからですが? 防御力に極振りはしていないけど。

 それに、受けたダメージも【再生】で回復させることができたし。


「……ソー●ービーム的な奴がくるのはお前のステータスを見た時に予想していたからな。それで死なないことも読んでたし。寧ろ感謝したいくらいだよ。やはり、耐性スキルを持っている相手にスキルによる攻撃は有効だ。……しっかし、安●少女とか安楽王●擬きかと思ったらまさかの魔莉華さんかよ。安●少女って戦闘能力がない状態で最悪なのに、そこに戦闘力をPlusするってなんなの! どんだけ強化すれば気がすむの!」


「――く、狂ってる!!」


 誰が狂ってるんだよ! 狂ってんのはお前の初見殺しを詰めに詰め込んだ最悪の戦闘スタイルだろ? ……もしかして、怠惰デスネさんの親友だったりする?


「さて、と。冥土の土産に一つ教えてやるよ。俺は俺の道に立ち塞がるのであればどんな奴でも容赦なく殺す。お前の死因は、俺と出会ってしまったことだ。んじゃ、さいなら。――abaisserアベッセ


 エルダーワンドを棍棒の姿に変化させて、そのまま撲殺した。

 ……abaisserアベッセって、本来は「めん棒を使って生地を好みの厚さに伸ばすこと」なんだけど、戦闘中に伸ばせるような時間がある筈がないし、そこは大目に見て欲しい……まあ、ダメだろうけど。


 ……というか、もしかしてこれで今までの撲殺、撲殺ゥってabaisserアベッセabaisserアベッセぇ。って言い換えられるようになる?


 クイーンアルラウネを根っこから引っこ抜き、無造作に皮の袋の中に放り込む。

 屋敷に戻ってからサラダにでもして食べよう……なんだろう。炭化したブラッドアルラウネさんのことを思い出したんだか……今回はそのままサラダにするよ?



 十合目も苦戦することなく踏破した。なお、クイーンアルラウネは大量発生していた模様……安●王女のように自然との調和は目指していないようだ。

 まあ、クイーンアルラウネは植物であって生産者ではないからね。見た目に反して自然の循環には貢献してないけど。


 ちなみに、あんな見た目だがレーゲンもクイーンアルラウネを何体か【スライム化】して食べたみたいだし、聖達もきっちり狩っていた。きっとクイーンアルラウネの豹変が聖達の心から憐れみを取り去ったのだろう。

 あの淡々とクイーンアルラウネを狩る姿は若干怖かった。


 十合目の山小屋に寄ってから、十合目を進み、いよいよジェルバルト山の難所――十一合目から始まる雪の山頂に挑む。


「最終確認をしておく。今回の目的地は十二合目にあるバラシャクシュ遺跡だ。今日はこの入り口を見つけたところで終わりにし、本格的な調査はまだ日があっても明日からとする。十二合目からはエレシのナビゲーションに従うので、そのことも理解しておいてほしい」


 ……何度も思うが、これだけのゴールデンキャストなパーティの参謀がキングオブモブキャラの俺って、かなりおかしいことだよな?

 しかも、そのことに対して誰も文句を言わない……きっとこのパーティはかなりおかしいのだろう。世間一般から見て。


 全員に〝暖化ウォーム〟を掛け、一面銀世界となった山肌を歩く。

 【智慧ヲ窮メシ者】によるとあちらこちらにクレバスが存在し、その下には骸骨仏さんが埋まっているらしい……流石は遭難率第一位の雪の山頂だ。……怖や怖や。


 おっ、魔獣反応だ。……よく、こんな場所を住処にできるよ。つくづくマジリスペクトだわ。


-----------------------------------------------

NAME:イエティ

LEVEL:120

HP:35000/35000

MP:0/0

STR:35000

DEX:9000

INT:-10000

CON:9000

APP:-1000

POW:9000

LUCK:-100


SKILL

【豪打】LEVEL:120

→豪快に殴るよ! 【猛打】の上位互換だよ!

【爆裂槌】LEVEL:120

→爆発が発生するほどの威力で殴るよ! 【衝撃槌】の上位互換だよ!

【豪腕】LEVEL:120

→腕力を上げるよ!

【豪脚】LEVEL:120

→脚力を上げるよ!

【捨て身】LEVEL:150

→捨て身攻撃が上手くなるよ!

【怪力】LEVEL:120

→怪力を得るよ!

【振りかざし】LEVEL:120

→振りかざしの威力が上がるよ!

【威嚇】LEVEL:120

→威嚇が上手くなるよ!

【威圧】LEVEL:120

→威圧感で相手を怯ませるよ!

【狂乱】LEVEL:120

→バーサーク状態になるよ!

【迅雷縮地】LEVEL:120

→迅雷の如き速度で相手と距離を詰めるよ! 【爆縮地】の上位互換だよ!


ITEM

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

NAME:フェイタル・ホワイトベアー

LEVEL:110

HP:29000/29000

MP:0/0

STR:99999

DEX:10000

INT:10

CON:9000

APP:90

POW:9000

LUCK:10


SKILL

【爪理】LEVEL:120

→爪使いの真髄を極めるよ! 【爪術】の上位互換だよ!

【保護色】LEVEL:120

→体が保護色になるよ! 天然の迷彩だよ!

【躱避】LEVEL:100

→攻撃を躱すのが上手くなるよ! 【回避】の上位互換だよ!

【不意打ち】LEVEL:120

→不意打ちが上手くなるよ!

【波状攻撃】LEVEL:120

→波状攻撃が上手くなるよ! 【連続攻撃】の上位互換だよ!

【怪力】LEVEL:120

→怪力を得るよ!

【威嚇】LEVEL:120

→威嚇が上手くなるよ!

【威圧】LEVEL:120

→威圧感で相手を怯ませるよ!

【迅雷縮地】LEVEL:120

→迅雷の如き速度で相手と距離を詰めるよ! 【爆縮地】の上位互換だよ!

【性豪】LEVEL:120

→性欲を上昇させるよ!

【絶倫】LEVEL:120

→精力絶倫の略だよ!

【性技】LEVEL:120

→性技が上手くなるよ!

【強姦】LEVEL:120

→強姦が上手くなるよ!


ITEM

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

NAME:アイシクル・レインディア

LEVEL:130

HP:30000/30000

MP:0/0

STR:10000

DEX:30000

INT:0

CON:9000

APP:-6

POW:9000

LUCK:5


SKILL

【角術】LEVEL:120

→角を上手く使えるよ!

【閃駆】LEVEL:120

→閃光の如き速度で走れるようになるよ! 【疾駆】の上位互換だよ!

【豪脚】LEVEL:120

→脚力を上げるよ!

【突進】LEVEL:120

→突進が上手くなるよ! 【体当たり】の上位互換だよ!

【捨て身】LEVEL:120

→捨て身攻撃が上手くなるよ!

【噛み砕き】LEVEL:120

→噛み砕きが上手くなるよ! 【咬みつき】の上位互換だよ!

【威嚇】LEVEL:120

→威嚇が上手くなるよ!

【絶対零度】LEVEL:120

→絶対零度の冷気を操るよ!


ITEM

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

NAME:スノーマン=ロード

LEVEL:120

HP:99999/99999

MP:0/0

STR:1000

DEX:0

INT:-10000

CON:99999

APP:60

POW:99999

LUCK:99999


SKILL

【氷魔法】LEVEL:120

→氷属性の魔法を使えるようになるよ!

【絶対零度】LEVEL:120

→絶対零度の冷気を操るよ!

【凍える伊吹】LEVEL:120

→凍える息を吐くのが上手くなるよ!

【雪達磨爆弾】LEVEL:120

→爆発する雪達磨を作るのが上手くなるよ!


ITEM

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

NAME:ファントム・オブ・ザ・フリーズロード

LEVEL:120

HP:0/0

MP:20000/20000

STR:10000

DEX:100

INT:500

CON:0

APP:-10000

POW:0

LUCK:1000


SKILL

【氷魔法】LEVEL:120

→氷属性の魔法を使えるようになるよ!

【恐慌】LEVEL:120

→恐慌を起こせるようになるよ! 【恐怖】の上位互換だよ!

【掣肘】LEVEL:120

→掣肘が上手くなるよ! 【威圧】の上位互換だよ!

【覇潰】LEVEL:120

→覇潰が上手くなるよ! 【覇気】の上位互換だよ!

【魔力吸収】LEVEL:120

→魔力を吸収できるようになるよ! 【魔力回復】の上位互換だよ!

【絶対零度】LEVEL:120

→絶対零度の冷気を操るよ!

【凍える伊吹】LEVEL:120

→凍える息を吐くのが上手くなるよ!

【ポルターガイスト】LEVEL:120

→ポルターガイスト現象を起こせるようになるよ!

【憑依】LEVEL:120

→憑依するのが上手くなるよ! また、憑依している時に姿を変化させることができるよ!


ITEM

-----------------------------------------------


 ……なんかヤバそうな奴がいっぱいいるな。まあ、イエティみたいに下にいた奴と何が違うの? って奴もいるけど。

 というか、ファントム・オブ・ザ・フリーズロードって……もしかしなくても雪山で遭難して死んだ者達の幽霊だったりする?

 ……いや、まあ確かに雪山ではかなりの人間が無くなっているけど……雪山で幽霊を見かけるって話、あんまり聞かないよ? 普通は海とかじゃない??


「とりあえず、戦うか。最初の一体ずつは貰うよ。……イエティとファントム・オブ・ザ・フリーズロード以外」


「……まあ、幽霊は流石に食べられないからね」


 レーゲンが苦笑いを浮かべている。……寧ろ、幽霊を食べられたら、それはそれで恐ろしいだろう? どこの妖怪なんだよッ!


 先制したのは魔獣側だった。フェイタル・ホワイトベアーが物凄い速度で、俺に肉薄する。


concasseurコンカッセ


 エルダーワンドを剣に変形させ、そのまま袈裟懸けに一殺。


Centソー rendezファンデ-vous rapidesラピッ!」


 エルダーワンドをレイピアの形状に変化させ、その次にやってきたイエティに向かって高速突きを放つ。


brunoiseブリュノワーズ


 もう一度エルダーワンドを剣に変形し、アイシクル・レインディアを賽の目に切って終了。……うん、我ながら素晴らしい腕前。


 俺の前に残る敵はスノーマン=ロードただ一体……髭がついただけの雪達磨がロードとか、やっぱりおかしいと思う。


 スノーマン=ロードは大量の雪達磨を投げてきた。それが一斉に爆発する。


「雪バージョンの聖さんって訳か?」


「全然違うわよ! 美少女のあたしとダンディーな雪達磨は全然ジャンルが違うわ!」


 ……なんか、聖のツッコミが聞こえた気がするが、多分気のせいだろう。


「……身体氷なんだし、他の魔獣みたいに不味いってことはないよな? ……ないよな? ……イチゴシロップとかブルーハワイとか持ってきてたらぶっ掛けて食べられたのに……まあ、異世界にカキ氷のシロップはないけど。……売り出したら、儲かるかな? 苺は苺のデコレーションケーキが存在しているから、入手可能だし、ブルーハワイは……レモンとかオレンジとかソーダとか、まあなんでもありか。今度作ってみるか」


 【調息】を使用して、MPをPRに変換――溶かさないように【崩拳】でスノーマン=ロードを倒す。

 ……さて、と。白崎達の方はどうなっているかな?


「――キャァァァァァァァァァ!」


 その時、俺は少女の叫び声を聞いた……ナ、ナニゴト!

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