自動車・バイク専門誌

 自転車好きなら自転車の、鉄道好きなら鉄道の。色々な専門誌が発売されていたりします。私も免許を持っていないころから読んでましたねぇ、CARBOYにオプション、ノスタルジックヒーローにオールドタイマー。CCVなんてのも読んでたなぁ……。バイク誌だとモトメンテナンスとかモトチャンプ、モーターサイクリストとかね。


 私が昔読んでいたCCV(クロスカントリービークル)はすごい専門誌でした。歯に衣を着せぬって感じの『良い四駆は評価するが使えない四駆はぶった斬る』って姿勢で作っていました。広告主のメーカーが出した新型車であろうが第二次世界大戦で使われた軍用車で有ろうが駄目な車はぶった斬る。その結果スズキ以外のメーカーが広報が試乗車の貸し出しを拒否したり広告掲載を停止したりと苦戦していました。


 広告収入が無いからとんでもない高価な専門誌だったんだけど、まぁ裏返せば広告収入に頼らず本を出すってのはそういう事なんだろうと読者も納得して買ってました。最後は編集長(?)が体調を崩して『最終巻』となったんだけど、最後まで信念を持って作っていた専門誌でした。


 凄かったよ、広告を出してるスズキの新車でも悪けりゃボロクソ言ってたんだから。でもスズキは広告掲載を止めなかった。ランクルは80系はそれなりに評価していたみたい。でもランドクルーザーの100系が出た時は『太ったアザラシ』、同じランクル100系のオーストラリア向けフロントリジッド車の試乗では『太った健康優良児』なんてボロクソ。そらトヨタに広告を止められても仕方がないわ(笑)


 まぁそんな専門誌ってのは少なくて、どんな専門誌でも多かれ少なかれ広告収入が無いと駄目なんだろうね。で、他のジャンルは休刊や廃刊になる様子を見るほど定期購入している専門誌が無いから知らないんだけど、自動車専門誌に関して言えば、広告と新製品紹介ばかりになるとヤバいよね?


 個人的見解なんだけど、車・バイク誌で広告や新製品紹介の割合多くなって、やたら滅多ら新製品を褒めまくる記事が出て来ると休刊・廃刊が近いサインかなって思います。あと、例えば『○○周年』とか、『〇〇号記念』でもないのに昔を懐かしむ記事が出て来たり、下手すりゃ昔の記事と広告だけで一冊構成されているなんて雑誌が有ったんですよ。見事に廃刊になりました。


 ヤンキーや暴走族の読んでいた雑誌で何て名前だったっけ、暴走族やらヤンキーやら少年院入所体験記とかのが有ったんだけど、末期は昔の記事や写真の再掲載と広告ばかりで出来てた気がする。「へ~、旧車相場が上がってるのにもったいない事するなぁ」って立ち読みしたら昔の記事の再掲載。総集編とかじゃなくて通常販売のでそれをやるかって感じです。取材に使う費用や労力が無かったんだろうね。典型的な廃刊。何て名前の雑誌だったかはうろ覚えなんで省略。


 モトメンテナンス誌はバイクの雑誌だったんだけど、これは親会社が雑誌から撤退になって廃刊。でも親会社の経営が芳しくなかったんだろうね、広告が多かったなぁ。オイルの臭いがする良い専門誌だったんだが、親会社が無きゃどうしようもないわな。Webでも良いから復活して欲しいなぁ。


 で、今気になっているのが某誌で見た『広告〇〇を出して貰えればオーナーズミィーティングの取材に行きます』のお知らせ。本気でヤバいんじゃなかろうか……。


 

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