　さて、我が家の恥を晒す様だが親父が買った役に立たない燃費が良いだけのクルマのお話。

　親父が買ったトヨタアクアなんだが、まぁこれが使えないのなんの。燃費だけは良いんだけど、親父のライフスタイルに全く合っていない。趣味で花いっぱい運動とか言ってどこぞの国道バイパスの間に有る空き地に花を植えているんだが、それを耕す管理機って言うの？　小さい耕運機を積む事は出来ない。肥料の袋や土なんかも積めない。積んだところで大して積めないって意味の『積めない』ね。

　そもそも前に乗っていたエスティマをバス代わりに使われるのが辛いから買い変えたアクアなんだが、周りにさんざん燃費を自慢した結果、燃費が良いからと老人たちの間でタクシー代わりに使われる始末。趣味のグラウンドゴルフに出掛ける時は毎回車を出す羽目になってる。エスティマは燃費は悪かったけれど運転は楽で長距離を走っても苦にならなかったみたいなんだけど、アクアで長距離を運転すると疲れるみたいです。出掛けた翌日は疲労困憊で動けない始末。燃費は良いけど走行距離はグングン伸びて、タイヤ代やらオイル交換やらでガンガン金を使っている。

　燃料代で節約する以上にメンテナンスで金を使ってる状況だ(笑)

　そんな訳で私と母が共用する車を『花弄りに使えるクルマを買え』と指定して来たんだけど、汚して使うに決まっている。それで先日「貸した時と同じ様に掃除してから返してね、じゃなかったら二度と貸さんよ」って念書を書かせてから貸しました。案の定ドロドロに汚して返してきましたので、念書を盾に元通りきれいになるまで洗車と室内掃除、あとはマットを洗う所までさせました。

　泣きながら「もう堪忍してくれ」って言ってました。

　老人虐待じゃないです。ただ約束を守らせただけです。問題があるとすれば、私の掃除の基準がセンチュリーやセルシオを扱う店の車内清掃ってことでしょうか。洗車は二回、掃除機掛けは五回させましたねぇ。窓ふきは三回。マット洗いはゴム製だったおかげで一度で済みましたが。

　前は母のバモスを借りて花弄りをしていたんですが、ベランダの雪を中途半端に屋根へ降ろして屋根に積もった雪とベランダの雪が合わせて落ちて屋根をベコベコにするなんてミスをしてまして、バモスが廃車になったのがそもそもの原因です。たぶんですが、今後は耕運機を押して花壇まで行くか、泣きながら掃除をするかになるでしょう。

　老人ってのは眼の前だけしか見えず、自分の使い方に合った車を選べないもんですね。あ、そうそう。今度のクルマはナビが付いていますんで、『遠出するならナビ付きで燃費が良い儂の車に乗って行け』みたいに自慢してましたけど、アクアみたいな気色の悪い乗り味のクルマはもう乗らなくてもいいです。とっとと軽トラにでも乗り換えやがれってんだ、クソ親父め、バ～カ。