九章揺れ動く一欠片の疑惑と想い

　　　　　　　　　　　　　　『用語補足説明』

拒食症……別名摂食障害。一日の食事量が極端に減少してしまうことによって、体重減少・体調不良――といった身体的変化をはじめ、人との交流を避ける・イライラしやすくなる――などの心理的変化なども見られる。

　ダイエットと深いつながりがある拒食症だが、心理的要因とも呼べる強いストレスも発症の引き金となることが多い。男性よりも女性に多い精神病の一つ。

BMI……Body Mass Indexの略で、体重÷(身長×身長)の計算式でその人のBMI(肥満指数)を求めることが出来る。一般的な標準値は一八・五～二五未満となっており、二五以上で肥満となり、一八・五以下で低体重(痩せ体型)となる。

　　　　　　　　　　　　　　　『場所説明』

スペースニードル……ワシントン州シアトルの中心地に位置する塔で、一九六二年の万国博覧会時に建てられる。シアトルの象徴とも呼べる観光名所の一つ。日本の東京タワー・フランスのエッフェル塔に匹敵する。

　　　　　　　　　　　『日本とアメリカの違い』

二レストランで食事・日用品の購入などにおいて、本作の舞台アメリカではクレジットカードの使用率が高い。数ドルほどの買い物でも、クレジットカードを使用して支払うことがあるほど。

　アメリカ人の中には現金を持ち歩かず、すべてカード払いで買い物を済ませることもある。さらにキャッシュレスと呼ばれる、現金での支払いを認めない(カード払いや電子マネーでの支払いのみ)制度を導入しているお店もある。

　その理由については、アメリカがクレジットカード発祥の国であることが関係している。アメリカではクレジットカードを所有する枚数が多いほど、それがその人個人のステータスや信用問題につながると考えられている。

　一方の日本ではアメリカほどクレジットカードが普及しておらず、何かと現金払いの習慣が強い国の一つ。アメリカのようにちょっとした買い物程度では、カード払いをためらう人も多い。

　また日本では一個人がクレジットカードを多数所有すると、浪費癖がある人物だと思われることがある。その点がアメリカと事情が異なるため、注意が必要。

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