第92話 ピンチなんか大っ嫌ぃ!



『氷棘乱舞(アイシクルノヴァ)!』

『雷颯黒紅刃(テンペストエッジ)!』




 オレンジ色の尖氷弾トゲトゲと黒い風雷刃ビリビリの飛び交うビルの森。一発一発がビルの壁を粉々にするくらい強々な魔法は、どっちのバケモノ魔法少女にも当たらない。。。

 みこに当たりそうなオレンジの氷弾は、思い切り張った黒い障壁みこバリアが勝手にウネウネと叩き落として食べてくれる。眼鏡を斬り裂きそうな風の黒刃ビリビリは、ヒラヒラクルクルと舞い踊る眼鏡の魔法のドレスメガネ拭きにも当たらない。




「ウフフフフ♪みこちゃん、楽しいね?なんだかドキドキするね?」


「。。。」



 しかも眼鏡には、当たりそうで当たらないから余計にちょっとイラつく。。。



「もぉ、みこちゃん?無視はヒドィよ〜。。。あ!そうだ。みこちゃんみこちゃん、


氷界を統べし女王の吐息はお姉さん♪ちょっとだけ万象尽くの刻を止める♪力を貸して?憂鬱なる女王ノ吐息(アイシクルダスト)!』


 こんなのはどう?♪フフ」





 。。。滅茶苦茶なムカつく詠唱、けれどその魔法チカラは確かに強いキモい

 ビルもみこの魔法ビリビリも魔法が拡がる空間の空気でさえも、放心円状にブワッ!と拡がるその魔法が触れた瞬間に氷の塵となってサラサラと消える。みこの範囲侵蝕魔法黒いウネウネとは違った種類の範囲消滅魔法触るなキケン。。。でも、だったらそれが触らなければ良いだけのお話どうかしたのかな?




「ウフフフフ、ヤッタ♪やっとみこちゃんが私の魔法を避けてこと見てくれた♪けど安心してみこちゃん、この魔法だとみこちゃん塵一つ残んないから。。。もうちょっと手加減優しくしてあげるね?♪」


「!!!?。。。みこに触るなぁぁぁぁ!!!!!!」




 最初と同じで急に消えた眼鏡は、次の瞬間にはみこの後ろに居た。。。後ろから黒い障壁ウネウネを無視して、みこをギュッってしながらみこの左のお耳をハムッ♪って、ハムッ♪って甘噛みした!!!




メシバキバキバキバキスーパーみこパンチ!)


「キャッ!。。。もぉ〜、みこちゃん?ダメだょ?恥ずかしいからって、魔法少女女の子の顔面を思い切り殴ろうとしちゃ。私じゃ無きゃ死んでるよ?フフ♪」




 委員長メガネの眼鏡を狙った振り向き様の一撃スーパーみこパンチは、眼鏡のムカつく眼鏡お顔では無くてその後ろのビルにめり込んだ。。。。。

 結構本気でパンチしたから、ちょっと抜けないイラつく




「オホホホホ♪いと可笑しき可愛らしき様ですね、黒き戦乙女ダークネス?さて、この絶好の好機ピンチ♪貴女は如何様に乗り越えて下さいますのでございましょう?

 私、少女達の殺し合う直向きな姿に下着が濡れて胸が踊っておりますれば♪是非とも、小さな厄災とも称される貴女のを観てみたいものなのです。ねぇ?愛しの眼鏡ッ娘バーミリオン🖤」


「はい先生、私もみこちゃんの本気な魔法見てみたいです♪

 て言うかみこちゃん、今度のはどうにかしないと本当に死んじゃうよ?フフフ🖤」




『九重ノ栄光(ホーリーレイ)!』


我が手に宿るは妖艶なる女王の祝福お姉さん、もう一回♪。。。凍魔氷塵ノ覇弓・暁(アイシクルアロー・バーミリオン)!』




 。。。引いてダメ抜けないならせばぃぃ。

 ビルをブッ壊真っ二にしたみこは、逃げたりなんかしなぃ。別に魔法少女メガネモフ×10怪人ナメクジババアの挑発にわざわざ乗ってあげてるわけじゃないんだから。。。

 だって、眼鏡の氷魔法氷の矢と会長の光魔法尻尾ビーム射線上さきにはあの街がある。みことお姉ちゃんの住んでたあの街が。。。。。だからみこは逃げないの!魔法少女メガネにも怪人ババアにも、あの街だけは壊させないの!!!



 。。。フフ、だってお姉ちゃんとの想い出がたくさんのに散々迷惑をかけたあの街を壊すのは、みこの役目でしょ?だからあの街には、誰にも手出しは許さない。フフフフフ♪




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